↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忘れられた王国  作者: 熊さん
第二章:弥生化の波
PR
14/24

伊勢からの舟

伊勢からの舟



ケヤキのリーダーは、集落の男達を連れて、荒川を目指した。


目的は、長瀞辺りで石を拾うことであった。


荒川沿いで鹿狩りもこなした。

簡易の小屋を作り、シカ肉を捌いた後、余った肉は、土に埋め保存した。


翌日に、小屋を出て長瀞付近で石を拾い、小屋に戻り、一泊して、ケヤキの集落に戻った。


石は、斧やナイフになり、火付け石としても使われる。


こうした石の採取は、ケヤキの集落の特産物として、北川辺や土浦に、贈られた。


関東の交流は、様々な形で行われていた。


千葉の海の巫女からは、東京湾を通り、利根川から北川辺に入ったりした。


こうした交流は、縄文の形を維持する力として大きく影響した。


伊勢の大巫女も黙ってはいなかった。


愛知や静岡の弥生化に力を入れていた。

そして、三浦半島を越えて、東京湾に入ることも忘れていなかったのである。


こうした流れは、紀元前5世紀から4世紀にかけて行われていた。


伊勢では、大型船に移住の人々も乗せ、東京湾へ向かった。


紀元前4世紀にはいると、利根川の河口が分かり、舟が入ることを確認している。


この時、族長が船長として、舟の行先を決めた。


東京湾に入ると、小舟である舟を下ろし、先行きを確認しながら利根川を上ることにした。


河口に入ると、海の波とぶつかり、舟も揺れた。


舟の上から長い棒で、突きながら前に進む。


利根川に入ると、揺れはなくなったが、左右から棒をついて、ゆっくり前に進み、上っていった。


初めて見る関東平野は、湿地帯ばかりで、途中に微高地があって、山が無いことが異常に見えた。


空の高い所に、鷹が円を描きながら跳んでいた。


ゆっくりと進む船、景色は相変わらず湿地帯が広がっている。

族長は、これは住みづらいなと思った。


蛇行する川をの没もていくと、大きな微高地が見えてきて、その上に小屋が並んでいた。


微高地のしたに砂浜があった。


そこで、船を停めた。


砂浜と微高地の間に、先頭に巫女のような女がいて、周りから後ろ側に人々が集まっていた。


停めた舟から、はしごを降ろし、族長が降りた。


北川辺の大巫女が、先に立ち、降りてきた族長を迎える。


二人は対峙した。


鷹が空高く跳んでいた。


そらは青く、澄んでいる。

風が止んで、静かな緊張が走っている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。