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忘れられた王国  作者: 熊さん
第一章:関東の縄文
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北川辺へ向かう

北川辺へ向かう



宇都宮の集落を越えると、林が広がっていた。

獣道のような細い道を歩いた。


暫く歩くと、キツネが動いた。


リーダーは、風の向きを考え少し道から外れ、風下へ移動し、草むらで屈んだ。


弓を構えるとキツネが通り過ぎる。


シュッ、シュッ


2連発の矢が当たった。


倒れたキツネの首をきり裂き、足を持って血抜きする。


しばらく行くと思川が見えた。


リーダーは、焚き火を作り、キツネの肉を捌いた。


夕方になっていた。


夕日が綺麗に真っ赤に空に染まっている。


焚き火の上に石を置いて、肉を焼いて、食べた。


地べたに寝そべり、睡眠。


地べたに寝ていて、朝、日が昇る前に起きだした。


林を抜けると草原のような平地を歩く、暫くすると鬼怒川が見えてきた。


川を渡るとすぐにケヤキの小屋が見えた。


昼過ぎに巫女の小屋に到着した。


「巫女様、帰ったぞ。」


ケヤキの巫女は、驚いて迎えた。


「お帰り、二週間ぐらいかかったのね。ご苦労さま。どうだった?」


「色々見えてきた。巫女様に話したいが、北川辺の大巫女様の所で一緒に聞かないか?」


「分かった、ちょっと時間をくれないかな?準備してくるからお願い。」


「分かった。」


ケヤキの巫女は、女小屋にいき、話を済ませ、加工小屋から毛皮を持って戻ってきた。


リーダーは、ケヤキの巫女を連れて利根川に向かった。


女小屋の皆が無言で見送っていた。


ケヤキの巫女は、さっと丸木舟に乗った。


リーダーは丸木舟を後から押して、川に入り、舟に乗り込んだ。


舟は下りなので、直ぐ北川辺の浜に着いた。


浜に着くと巫女は降りて、リーダーが岸まで舟を上げる。

近くにいるものにケヤキの集落の者だ、大巫女の用事ができたと伝え、微高地を登る。


「巫女様、大丈夫でしたか?大巫女様の所に行こう。」


巫女もリーダーに従い、微高地を登った。


しばらく行くと、広場があった。


老人達が草を編んでいる。


リーダーは、小屋の手前で、挨拶した。


「ケヤキのリーダーです。大巫女様にご報告に参りました。」


侍女が出てきて、巫女とリーダーを促した。


小屋の中で、大巫女が笑顔で迎えてくれた。


「大巫女様、関東の巫女を回ってきました。ご報告は家の巫女と一緒に聞いてくださいますか。」


「おお、丁度よい、巫女にも聞いてもらいたいと思っておったのじゃ」


「北川辺の大巫女様、始めてお会いします。ケヤキの巫女です。よろしくお願いします。毛皮を受け取りください。」


リーダーが大巫女に持ってきた毛皮を、大巫女の侍女に渡す。


「おお、ケヤキの巫女とは、長い付き合いじゃ。ソナタもしっかりやっているようで何よりじゃ。リーダーにもキチンと連絡してくれて、ありがたいと思ってる。」


「大巫女様、当たり前です。これからもよろしくお願いします」


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