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Lesson1 クラスのマドンナに声をかけてみよう!

 この作品は女児向けアニメオタク兼エロゲオタクの爽やかイケメンヒョロガリの渡辺健太とアイドルオタク兼ゲームオタクのメガネヒョロガリの広瀬健吾とこの俺!アニメオタク兼アイドルオタク兼ボブオタク…これ以上は悲しくなるのでやめておこう。様々なオタクかつ癖毛ヒョロガリ名前は一ノ瀬健介というジャイアン、のび太、スネ夫のような凸凹トリオではなく全員のび太の陰キャトリオが送る"ラブコメ"作品である。


 昨日のことなのだが、俺たち3人はとんでもない考えにたどり着いた。それは、俺たち以外の男子が全員死ねば俺たちに彼女ができる!と言う考えだ。ばからしい…と思われるかもしれないが俺たちは至って本気だ。

 

 だが、もし俺たち以外の男子が絶滅しても俺たちがコミュ障陰キャ童貞だと振り向いてくれるか怪しい…その結果、俺たち3人が他の男子が滅亡するまでに女子にどうにか慣れていこうということになった。


「昨日の話を踏まえて、私から提案があります…」


 広瀬がメガネをくいっとあげてニヤリと笑う。気持ち悪い。


「気持ち悪い顔してどうした?」


 渡辺が俺の気持ちを代弁してくれた…流石!顔だけイケメンノンデリ野郎!


「代弁ありがとな」


 俺は渡辺の肩にそっと手を置き、置いていない方の手で中華チェーンの餃子無料券をプレゼントした。


「気持ち悪い顔って、渡辺はイケメンだから言われても納得できるけど一ノ瀬は普通に顔キモくね?」


 俺の心に広瀬の放った言葉がグサッと刺さった。


「そ、それで本題はなんだよ!?」


 俺は逃げるように急いで無理やり話をすり替えてた。


「えぇ…あぁ…その、恥ずかしい話なんだけどさ、どうにか女友達を作らない?」

 

 広瀬は戸惑った様子で俺の質問に答える。


「「え?」」


 あまりの内容に、俺と渡辺は抜け殻状態になる。


「ちょっ!?2人とも!?」


「ちょっと広瀬待ってくれ、俺たちはまだ、ろくに女子と話していないぞ?どうやって女友達を作れと?」


 またしても渡辺が俺の代弁をしてくれた、ありがとう…


「だ、だから女子に慣れるためにさ…」


「「うん?」」


「クラスのマドンナの夜桜さんに声をかけてみるのはどうかな!?」


「「え!?」」


 あまりの回答に俺と渡辺の脳はショートする。


「え、な、なんで最初からそんなレベル高いところ行くんだよ!無理に決まってるだろ!」


「エロゲでも最初は地味子から攻略するのが適当だぞ!」


 俺と渡辺が鬼の形相で広瀬の意見に反対する。  


「で、でもさ…」


「なんだよ…」


「なに」


「夜桜さんとうまく話せたら、連絡先教えてもらえるかもしれないし、友達になれるかもしれないってことだよ…?」


 はっ!!!俺と渡辺は互いに向き合いその手があったか!と目で意思疎通をする。


「「やります!やらせてください!」」


「よっしゃ!」


 広瀬が食いついた俺たちを見てガッツポーズをしている。そんな時、渡辺の言葉が盛り上がりムードを一気にぶち壊す。


「でもさ、3人で行くのは変じゃないか?」


「なっ……」


「た、確かに……」


 俺たち3人は極度のコミュ障なので常に3人で行動している。しかし、先生や他のクラスメイトに声をかけたりするときはもちろん1人だ。夜桜さんもクラスメイトであり、俺たち3人が囲うように声をかけに行ったら彼女はオタクが怖くなり二度と俺たちに近づかないだろう……


 つまり、ここでの最適解はこの中の誰か1人がクラスのマドンナに声をかけにいかないということなのである。どんなハードモードだ…


 1人となった途端全員がそのミッションを押し付け合う。


「そ、そう言えば前、夜桜さん渡辺に話しかけてなかったっけ?」


「は!?ち、違うし!広瀬は夜桜さんの席の後ろなんだから話しかけやすいだろ!」


「は?今席の話とか関係ねぇし、一ノ瀬もなんか」


 広瀬の口が一瞬止まる。


 渡辺の口も一瞬止まる。


「え、2人してどうしたんだよ…」


「そ、そう言えば一ノ瀬が女子と話してるところ見たことないなって思って…なんかごめん…」


「なんか、俺たちと口論できる土俵にも立ってなかったよな…ごめん…くじ引きで決める?」


「そ、そうだな!流石に不公平だし!」


 2人が気まずそうに、俺の方をチラチラ見ながら愛想笑いをしている。


「じゃあ!!!!俺が行くよ!!!!!」


 あまりの気まずさについ声が出てしまった。


 後に引くのも恥ずかしく感じ、俺はスッと席を立ち上がる。


「「え?」」


 2人は急に立ち上がった俺を見てきょとんとしている。


 俺はスタスタと夜桜さんの座る席へと歩み寄っていく。


「あ、あの!」


「は、はい!?」


 夜桜さんがびっくりした様子で俺の方を見る。


「よ、よかったら俺と…」


 あまりの迫力に広瀬と渡辺は固まったまま俺を凝視しているようだ。


「俺と…?」


「友達になってください!!!!」


「え?ふふっ、いいですよ」


「「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」


 美しすぎるあまり近寄りがたい雰囲気の出ていたクラスのマドンナに1人のオタクが特攻し友達になっているという事実を見ていたクラス一同が盛り上がる。



『『何成功してんだよおおおおおおお!!!!』』


 すごい悔しそうな顔をしながら俺の方を鬼の形相で2人が睨んできていた。


「で、でもなんでですか…?」

  

 なぜOKしてくれたのか気になりすぎて聞いてしまった。


「私もその、一ノ瀬くんが見るようなマイナーアニメが好きなんです…」


 しゃっ!しゃっ!しゃっ!しゃっ!ラーメン屋の大将もびっくりするくらいの速度で湯切りガッツポーズをしてしまった。


 その後、クラスのマドンナと無事LINEを交換して"友達"になった俺は1日だけクラス中で英雄扱いをされていた。

第一話です!感想や誤字などあったら気軽に送ってくださると嬉しいです。Twitterもフォローお願いします!@obbaake

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― 新着の感想 ―
キャラの設定が濃い(笑) クラスのマドンナに声をかけるのは、勇気がいりますね。 特にカーストのトップと最下層となると、ハードルが高い。 声はかけれたとしても、うまく話せなかったり、玉砕が目に浮かびます…
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