Lesson2 クラスのマドンナとの会話は難しすぎる
今日の昼休み、俺こと一ノ瀬健介に小さい春が訪れた。クラスのマドンナこと夜桜ちひろさんと連絡先の交換に成功したのだ…
今、考え直しても意味がわからない。
夜桜ちひろさんは、目鼻立ちがスラッとしていて身長は女子にしては高く160くらいあり新入生にして弓道部のエース成績優秀ギャルのような人ではなくお淑やかだがちゃんとコミュニュケーションをとってクラスではうまくやっている…そして、髪型はボブだ。
なぜ、ボブを強調したかって?俺は生粋のボブオタクなものですまない。
少し話が逸れたが夜桜さんと連絡先を交換できたのである。
だが、交換してから何時間経っただろうか?まだ俺は何もLINEを送れていなかった…
そんな時、スマホがブルッと震える。
「ひぃっ!?もしかして夜桜さん!?」
驚きすぎて乙女になってしまったがよくよく名前を見たら広瀬と渡辺から別々でLINEが来ていただけだった。
アイドルとのチェキ写真がアイコンの広瀬からは『夜桜さんとうまく会話できてる?できてるわねないよね笑よかったら僕が現場で培ったコミュ力で…』途中で読むのをやめた、多分俺のことをばかにしているだろうと判断したからだ。現場ってアイドルとは数秒しかトークできないんじゃないのか?と思いながらもう一件の通知をタップする。
ギャルゲー(本人はシナリオゲーだと言い切っているエロゲ)のランドセルを背負ったロリキャラがアイコンの渡辺からは『このタマゴちゃんの限定水着フィギアの抽選一緒に…』またしても途中で読むのをやめた、まだ広瀬の方がバカにされてる感があったが心配はしてくれてたのだろう…渡辺からは心配のしの字の代わりに小学生は最高だぜ!のしの字を貰った気がする。
「はぁ、なんでこんな奴らしかいないんだろうか…」
またしても大きくため息をつく。諦めかけていたその時
「ブーッブーッ」
その通知にはチェキアイコンや小学生アイコンではなく、海のアイコンで名前欄のところを確認すると夜桜さんの下の名前のchihiroと書かれていた。
「えーっ!?!?!?」
ま、まさかスタンプすら送ってないから怒りのメッセージが来たのか?それとも『やっぱ今日の話なしで笑』のやつか友達にならない系かどれだ…俺はあらゆる最悪なシナリオを考えていた。
しかし、俺に届いたのは最悪なシナリオではなく、最高なシナリオだった。
『一ノ瀬君のLINEであってるかな?夜桜ちひろです、お互い追加してから何も喋ってなかったから気になって送っちゃった笑』可愛らしいメッセージとうさぎが照れているスタンプが送られてきた。
「や、優しすぎるだろ…」
姉や母以外と連絡事項以外でLINEをするのが初めてでとても緊張していた。
『あ、僕です一ノ瀬です!』
『笑笑、一ノ瀬君で安心したよ笑これからよろしくね!」
あまりの嬉しさに顔からの嬉しさドーパミンがドパドパでている。
少し先ほどまでとは雰囲気の異なるLINEが送られてくる。
『私ね、友達と呼べる友達がいないの…オタク趣味もなかなか言いにくいし受け入れられかが怖くて…でもね、笑顔で自分の好きなこと話してる一ノ瀬君に友達宣言された時はとても嬉しかったんだ笑だから私のちゃんとした友達1号になってください!』
打ち明けてくれた嬉しさと断るには難しすぎる条件だったため咄嗟に『もちろん!逆に僕の女友達1号になってください!』と返す。
『やっぱり一ノ瀬君優しいね笑そういうところ好きだよ笑』
!?え、今なんて送られてきたんだ…見間違いか確認するため目から涙が出るまで目を擦った。す、好き!?文脈的に考えれば絶対恋愛的ではない好きだとわかるがそれでも俺にはとびきり嬉しかった。そしてここで追い討ちの一通
『友達になるからには、下の名前で呼ばせてもらおうかな?健介くんであってるよね?』
「ギャー!!!」
俺は叫びながら勢いよく床に倒れる。
「健介ー?大丈夫…?キャー!!!」
床に倒れ血を流してる俺を見て姉が叫び散らかしていた。
救急車を呼ばれかけたその日は完全に意識を失い、姉に体を洗ってもらったりご飯を食べさせてもらったりしていたらてっきりLINEを返すのを忘れていた。
そして次の日教室に入った途端。
「ちょっ、ちょっと!」
夜桜が素早く俺に近づいてきた。そして俺にだけ聞こえる声量で
「健介くん!なんでLINE無視するのー?今日も無視したら友達解消ね!」と顔をぷくーっと膨らませながら言われた。
俺はあまりの可愛さにまたもや鼻血を流しながら学校で倒れる。俺は決めた絶対にこの子と付き合うと。そして思った、恋というものは命が何個あっても足りないなと…
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