プロローグ じゃあ俺たち以外の男子が全員死ねば、俺たちに彼女ができるってこと?それでいいじゃん!
これは、高校一年生5月下旬のことだった。高校に入り初の定期テストが終わり、友達とある程度話せるようになり、クラスだけではなく学年中がほっこり仲良しムードに包まれていた。
そして、早い人には、早くも彼女ができ、幸せな毎日を送っているように見える。
ん…?か、彼女…?5月末で彼女…?い、嫌何かの間違いか?でも、昨日廊下で手を繋いでたのを見たって言ってたぞ…?ん…?廊下で手を繋いでいた…?
ドンっと激しく机に頭を預ける。
「おい、健介起きろって!もう放課後だぞ!」
「健介、お前大丈夫か?」
「あ、あぁ…ふと疑問に思ってしまってな、なぜ俺らには彼女がいないのかを、、、」
「い、いや…そ、それはそ、そうだな…たまたま俺らと運命の人が巡り会わなかっただけだよ!きっと、そう!」
俺を囲っているチー牛二人が言い訳をしている間に、早めにこの陰気臭い二人を紹介しておこう。
一人目は、今、小学生女児みたいな妄想を言っていた男。名は渡辺健太という。趣味は、女児向けアニメオタクであり、エロゲオタクという犯罪スレスレの野郎だ。だが、見た目は、オタクにしては珍しくメガネはかけておらずヒョロガリだが爽やかで正直エロゲオタクでなければ彼女はいただろう。
「いや、そうだよ!健太の言う通り、俺たちには運命
の人が巡り合ってないだけだよ!そのうちバチェラーとかに呼ばれるかもしれないし!」
そして二人目は、今、小学生女児みたいな妄想を復唱していた男。名は、広瀬健吾という。趣味は、アイドルオタク兼ゲームオタクであり、家に多数のグラビア写真集を抱えている。令和の爆弾魔だ。見た目はと言うと、こちらはメガネありヒョロガリで、悪口に聞こえるかもしれないが、優しそうな顔をしている。
「まぁ、たしかにいつかはバチェラーに出たいよな…」
そして、最後は机と熱烈なヘッドキスをしていたこの俺!名前は、一ノ瀬健介アニメオタク兼ゲームオタク兼アイドルオタク兼ボブオタク…なんか自分で言ってて悲しくなってきたが、見た目の方は、爽やかとは言い難い癖毛でメガネなしヒョロガリで簡単に言うと、人に覚えてもらえないタイプの陰キャだ。
この3人が、いわゆるいつめんというやつだ。別のクラスメイト(女子)から、「全員名前に健ってついてるのおもろー」と言われたことから、俺たちは、それをもじって三健茶屋と読んでいる。
ラブコメなのに、男3人?クッセ!と思うかもしれないが、これはゲイ三人衆の話ではなく愛というものを知らない、ジャイアン、スネ夫、のび太ではなく、のび太&のび太&のび太の見た目のでこぼこ一切なしの3人組が愛を探し求める話である。
陰キャ3人組の短編ラブコメですよろしくお願いします。@obbaake




