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守護者となり主人のために戦い抜く  作者: 城猫
第三章 夏の修行
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何気ない会話

そして、軽く深呼吸をして、昔ながらのブーッと鳴るだけのベルを鳴らす。

ベルの音が響くと、家の中からドタドタドタドタ!と足音が聞こえ、玄関の扉をぶち破りカズトの顔に足が直撃し倒れる。

頭はお坊さんらしく、丸くしてるが、見た目だけで言えば、完全にヤ〇ザである厳つい祖父だ。


「気配を感じてみれば死んだはずのカズトではないか!」

「久しぶり、じぃちゃん」

「………このバカもんが。死ぬとはなさけねぇよ。だがあんまり、年寄りに心配をかけるな」

「ご、ごめん……」

「説教は後だ。ご飯はちゃんと食べてるのか?」

「あの日に色々あってさ。あんまり長くはここに居られないけど、とりあえず挨拶だけしとこう思って」

「そうか。後ろの方々も、その色々なのか?」

「いきなり帰って来て、こんな大人数で申し訳ないんだけど、全員あげて良い?」

「あぁ、もちろんだ。皆さん、暑い中ほったらかしですみません。何も無い家ですが、どうぞ上がってください。母さん、皆さんにお茶を」

「はい、お父さん。その前に和人」

「なに?」

「おかえり」

「…ただいま。じぃちゃんも、ただいま」

「あぁ、おかえり」

「ささ、皆さん、どうぞ上がってくださいな。カズト、皆さんを居間へ案内して」

「わかった。さ、行こう皆」

「「お邪魔します」」



居間



「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」


「お茶が入り……」


全員が無言の空気の中、ふすまをスーッと開けて祖母が入ってくるが、あまりの空気に言葉に詰まる。


「あ、ありがとう、ばぁちゃん」

「ぅ、ぅん。ところで、お昼は皆さん食べるのかい?」

「あー…どうする?」

「いきなりこの人数は、ご迷惑じゃないですか?」

「迷惑だなんて、そんなの気にしないで良いのよ!ご飯は皆で楽しく食べるから美味しいって教えたじゃないの」

「そ、そうでしたね。じゃあ、せっかくなのでご馳走になります」

「皆もそれで良いか?」

「あ、はい」

「って事になりました」


「はい(笑)カズトがこんなに友達を連れて来たのは初めてだし、腕によりをかけて作ろうかね!」

「あ、リクエストしていい?」

「なんだい?」

「和食が食べたい」

「…見たところ、お友達の彼女さんは外国の方みたいだけど、大丈夫なのかい?」

「向こうでも、和食は食べてもらった事あるから。それにばあちゃんの和食はおいしいからな。」

「そうかい。なら、和食を中心に作るよ。向こうでも、っていうのは、聞かない方が良いのかい?」

「ぅぅん。後で、ちゃんと説明する」

「わかったよ。じゃあ、ばぁちゃんは、お昼作ってくるから、お茶はお願いね」

「ありがとう」


お茶を受け取り、祖母は台所へ。

そして、和人は皆にお茶を配り、再び無言の空間が。

それから10分ほど経って、祖父から話を切り出した。


「カズト」

「なに?」

「とりあえず、皆さんの紹介をしてくれないか?」

「あぁ、そうだったシンとマリアの紹介はいいよね?」

「あぁ、もちろんだ」

「ご挨拶遅れましたが、お久しぶりです師範」

「あぁ、久しぶりだな。少し見ない間に、立派になったな」

「ありがとうございます。いえ師範と比べるとまだまだでございます」

「貴方には敵いません」


「えーっと、俺の左に居る女の子はイロハで、俺の」

「は、初めまして…」


「母さん!曾孫の顔が見れるぞ!」

「なっ!?//////」

「ちょっと待て、じぃちゃんwwwイロハはまだ学生だからそれに…」


「す、すまん(笑)」

「だ、だって!//////」

「と、とりあえず次!イロハの隣の女の子は、リカで、その隣のイケメンはルシ……あれ、これマズいか」

「場所が場所だからなー。けど、素直に言っとけば?世話になる人の所で隠し事とかしたくねぇし」

「後で説明する事になるし、そんなに変わんねぇか。そこのイケメンは、ルシファーだ」


「横文字ばかりだな……イロハちゃんに、リカちゃん、ルシファーさん……だったかな?ルシファーさんは、何か特別な事情が?」

「神話だと、ルシファーは堕天使として有名なもので。仏教を信仰するこの場で、神話に出てくる、しかも、闇堕ちした天使の名前は、あまりよろしくないかと思いまして」

「なるほど、そういう事ですか。しかし、来る者拒まず、それが仏の教えです。どうかお気になさらず」

「ありがとうございます」


「ねぇマリア(ボソッ)」

「なんだ?(ボソッ)」

「ルシファーさんって、あんな真面目な所もあるんだね(笑)(ボソッ)」

「あれでも、元は神の補佐やってた、スゲェ天使だからなwボソッ」


「何をコソコソと話してんだ?w」

「別に?w」

「何でもないですよ?(笑)」

「なーんか怪しいなw」

「それよりみんな、俺の部屋に来ないか?」


「おいカズト」

「ん?」

「趣味が丸出しの、あの部屋に、大事なお嫁さんを入れるのか?」

「………ちょ、ちょっと片付けてくる!」


祖父の助言により、自分の部屋がどうなってかを思い出した嵐は、慌てて部屋に走って行った。


「どんなお部屋なんですか?」

「寮の部屋とほとんど同じだよ。黒とかブラウンで統一した、シックな感じ」

「?それなら、なぜ慌てて片付けを?」

「イロハは、あんまり聞かない方が良いかなー……」


「エッチな本?」

「人によっては、そっちの方がマシかな?っていうか、カズトはそういうの持ってないと思うよ?こっちに居た頃から、そういうの冷めてたし」

「いったい何を……」


「歴史物……」

「え?」

「刀とか火縄銃とかあいつの部屋も、けっこうあったし投炎やってるが実際は鍛治にて使ってるものも多い。」

「ハハハ……」

「なるほど。それに関しては、気にしてない。趣味は人それぞれ」

「ヤキモチとかないの?」

「現実の女の子じゃない。現実の女の子に鼻の下を伸ばしてたら、殺すけど!」

「それは心配無いな」

「ぅん、それは大丈夫だよ」


「カズトは、イロハ一筋ですからね(笑)」

「みんな……」


「ハッハッハッハッ!カズトのやつ、こんなに想ってくれる嫁さんを見付けたか(笑)」


「よ、嫁さんだなんて、そんな//////」

「まさに相思相愛ですよ、カズトとイロハさんは(笑)若い頃の師範も、2人みたいな感じでした?(笑)」

「若い頃だけじゃない、今も相思相愛に決まってるだろ(笑)」

「それは失礼しました(笑)」

「そうかそうか。儂も、立派に成長したようで嬉しいよ。後で、久しぶりに手合わせしようか、カズト、カズトの弟子なら、かなりの腕なんだろう?一緒にどうかね?」


「いや……それはちょっと……」

「儂では、相手にならないとでも言いたそうだな」

「………」

「遠慮する事は無い。シンもマリアもお前達2人を見た瞬間から、何となく解っていたからな。かなりの修羅場を潜ってきたんだろ?」


シン&マリア「はい…」


それを踏まえて、もう一度言わせてくれ。儂と、手合わせしてくれ」

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