神への手続き
「さてと、それでは行こうとするか……」
「行くって何処にだ?」
私の言ったことに対し、変身を解いたりかがそう尋ねてくる。
因みに変身ベルトはそのまま、リカに渡した。
「神の所にだよ。」ポゥ
クパァ
リカからの問いにそう答えながら、私は空間の炎を灯し、簡易のスキマを作る。
「うはっ♪スキマとか東のゆか◯◯の能力じゃんwww」
「別物だけどな……行くぞ。」
そうして私とリカはスキマを通って、神の元へと向かった。
「さてと、覚悟はできているかね?ゼウス・・・」
「え、え~と、とりあえず・・・なんで儂が天の鎖で縛られているのかを教えて欲しいんだけど・・・」ダラダラ
リカと一緒にスキマを通ってクラウスの所へ来た後、私はすぐさま天の鎖でゼウスを拘束し、ソラに炎を灯らせて、菊一文字を投炎その切っ先をクソ神に突き着けている。
「そんなもの、面倒なことを起こしてくれたことについての俺の片目が治るかの確認をするために決まっているだろう?」
因みにゼウスが天の鎖を解けるという概念や魔法等で抵抗できるということは拒絶の炎ですでに打ち消しているので、今のゼウスは本当に何もできません。はい。
「この紙がミスしてオレを異世界にトリップさせ、さらには生け贄にさせられるっていう最悪のシチュエーションを作った世界神か・・・ほほぅ・・・」ボキッボキッ
リカはゼウスを見て、青筋を立てながら笑顔で指をボキッボキッと鳴らしている。
・・・相当怒っているな・・・これ・・・まぁ、いいけど・・・
「え、え~と・・・」ダラダラ
「「さぁ、おまえの罪を数えろ。」」
「ちょっそれまっ……ぎゃあぁぁあああぁああぁぁぁああぁあぁぁーーーっ!!?」
「さてと、それでは本題に入るか・・・」
リカと一緒にゼウスをマキシマムドライブ後、俺は真剣な表情でそう言う。
「?カズト。本題ってなんだ?」
そんな俺の言葉に対し、リカが首を傾げながらそう尋ねてくる。
「おまえが元の世界に帰れるかどうかだよ。」
「あぁ~~~」
「で?どうなんだ?ゼウス。」ゲシゲシッ!!
「あ痛っ!?ちょ、蹴らないで。そのまえに名が違う・・・え~とな。結論を言えば、リカちゃんは世界からの影響でもう魔力が宿っちゃってるから、元の世界には帰れんよ・・・」
やっぱりそうなるのかよ。
「だそうだ、大丈夫かねリカ。」
「うーん……オレとしては別にいいかな。あっちに帰っても退屈なだけだし。未練と言えばアニメとか……かな。こっちでカズトと一緒にいる方が何かと面白そうだし♪」
「そうか……」
なんで私と一緒の方が面白そうなのかはスルーするとして、そんなにショックを受けてないようで何よりだな。うん。
「で?具体的にはリカの今の魔力量はどれぐらいで、属性は何なんだ?」
「うーんとな・・・リカちゃんの今の魔力量は100億で、属性は大地、氷河、鍛冶、雷、蛇、創造、晴、斬、霞、音の十個じゃな・・・」
「・・・多くないかねそれ・・・」
世界からの影響だけで、クロト教諭の倍の魔力量に世界で一番の属性の多さ(カズト、イロハを除く)って・・・
もうゼウスから能力を貰わなくても、十分チートじゃ・・・
「そう言うカズトは魔力量はどれぐらいで属性は何だよ?聞いてなかったが」
「私は魔力量はない……炎で代用している属性は全部だな・・・」
「魔力がなくて属性全部とその炎ってカズトの方がチートじゃん・・・っ」
「そうだな……それとゼウスこの目治るかね?」
眼帯を外し、そう伝える。
「無理じゃな今の儂の力じゃ無理だ。世界に干渉してしまうからな……お前が神になれば大丈夫かもしれんがどうする?」
「そうか……」
カズトは悩んだが神になる決断をした。
「では神力を流すぞ」
カズトの背中に手を当て魔力を流す。一瞬苦しんだが身体に暖かいのがめぐるとそれを馴染ませる。淡い炎がカズトの全身を包み込む。
「完了じゃ」
そこに現れたのは全身が全属性の炎に包まれているカズトの姿があった。
「ネタでは?」
あの忍が習得したモードに似ていたが、全く違うものである。白い外套の中央に炎と書かれ、その周りを大空、大地、基本、希少属性の文字が囲んでいる。そして失った片目には炎が下向きに灯っていた。
「さて次は名前じゃが……全ての炎を司る大炎神……何てどうだ?」
「大炎神か……まぁいいか」
「そしてお前さんは不老長寿となった。お前さんを殺す場合は全ての炎をこの世や次元から消し去らんと死なん」
「それはそれは。」
「それと世界の守護者として守ってもらう。」
「というと?」
「お主らのいる世界に異物が例えば害のある神や勇者(転成者)を排除してほしい」
落ち込んでいるカズトを放っておいて次にリカに話しかける
「さて、話を戻すようじゃが、能力はどうする?一応ミスしてトリップさせちゃったこちら側としては何かしら能力をあげなきゃいけない決まりなんだけど・・・」
いつの間にかゼウスがそう尋ねてきた。
っていうか決まりとはいえ、このゼウスはリカをさらなるチートにする気かよ・
「そうだなぁ・・・オレ的には魔力量も属性もこれぐらいがちょうど良いし・・・」
ゼウスからの問いに対し、リカはそう言って少しの間、考え込んだ後、
「じゃあ、世界の知識と完全記憶能力と不死、鑑定眼、鍛治職人の能力をくれ。」
ゼウスにそう言った。
まぁ、世界の知識と完全記憶能力は必要だからわかるとして・・・
「後の三つはなんで?」
「やっぱ戦いで死にたくないし。色んなものを作ってあげたいし。屑やビッチとは仲良くなりたくないから。」
なーる。
「で?今、言った能力は可能か?」
「可能じゃよ。ほれ。」
パッチンッ!!
リカからの問いに対し、ゼウスはそう言いながら、指パッチンする。
「これでリカちゃんの望んだ能力は渡したよ♪」
「サンキュー♪」
「じゃあ、行くか。」
「おう♪」
「じゃあね♪カズト君にリカちゃん♪バッハッハァーイ♪」
そうして私とリカはスキマを通って、寮のイロハの部屋へと戻った。
そしてイロハに状況を説明し、灰髪の子が起きたため名前を『ユリ』と名付けた。
あとあの学園長にリカの入学手続きをしてもらい今日は終わった。




