魔人将2人目との戦闘と代償
「貴様は人間ではないが旨そうな匂いがするな!」
闇の剣が現れ、イザナギと混じりあい火花がちる。
「なかなか」
「しぶといな……」
高速戦闘に入る。残像だけが残る戦闘でリカだけは状況を視認することができた。
「魔人将ってあのオーガがいってた奴が」
「ほうやつを知っているのか最近顔を出さないと思っていたら貴様に倒されていたとはな」
影爪と呼ばれる影魔法で奴が攻撃をしてくる。カズトはイザナギ・イサナミでその攻撃を弾く。だがその反動により砕け散る双剣を再度投影する。
「おかしな技を使うじゃねぇか…これならどうだ!!『影に宿し消滅の波動』影波動」
口を広げ魔力を高める。弾を形成し始め、それを放つ。カズトは提唱を始めた。
「どうだぁ」
「まだまだだな『魔を滅する七つの光』ローゼンハイム」
カズトの周りに7つの光が回転しその攻撃を防ぐ。一つまた一つと光が砕け散るがカズトには届かなかった。
「……投炎開始。 構築顕現。ヴァルハラ」
魔人将たる悪魔は反応できず胸に十字傷が付いて血が吹き出していた。悪魔は血を吐き何をされたのかわからないでいた。
「力がでねぇ……き、きさまぁ何をした!」
「聖属性を付与したと言えばわかるか」
聖の炎の特徴は悪を打ち砕く光の飽和
悪の心を持つものを対象とする。これを受けたものは邪な心を浄化させる。
「まだまけてねぇてめぇらも道ずれだぁ!!魔性爆破」
悪魔が最後の力を振り絞り自爆しようとした。だがカズトは間に合った。空間の炎を用いて悪魔だけを切り取り別次元に飛ばし難を得た。
「終わったのか……」
イザナギ・イサナミを消して武装を解除したカズトはリカのもとへゆっくりと戻っていく。
「あぁ」
「これからどうすんだよ当の本人は死んじまって……」
「死んだやつのことはギルドの連中に任せるが……私は魔力を失った子供たちを見る」
そういって子供たちに駆け寄り、状態を確認する。身体は問題はないが、魔力気管がやられているため2度と魔力を……いや魔法を使えなくなる。
この状態を打破するには
「これより魔力を取り戻す作業に入る。」
「そんなこと出来んのかよ。」
「あのマイナスを使えば出来るが……私は炎にて能力を使用している。因果が狂えばその能力は2度と使えなくなる。」
因果を狂わせる炎の能力を使用すれば、使用した能力や転成者が使用する同じ能力も世界の権限から消え去り、使うことができない。
「じゃあお前がもし嘘つきを使ったら転成者が使用不能になるんだろそれならいいんじゃないか」
「それだけじゃない使用した自身にデメリットが起きる。」
そのデメリットは何が起きるかわからない。だから奥の手になった。
「私はこれを使わせてもらう。」
ソラに平行の炎を灯す。この炎はこの世界のパラレルワールドに存在する魔法を呼び出すことができる。
「平行世界……まさか!」
「気がついたようだな……そうだ全パラレルワールドの自分と記憶と情報を共有し、魔力の復活を確認するためだ。」
ソラに巨大な炎が灯り、翼が生える。全パラレルワールドに意識を集中させる。数分後……カズトの身体に異変がおこる。皮膚から亀裂が生まれる。
「くぁ……やはりこうなったか」
全パラレルワールドを覗いたカズトは世界から異物として見られ、排除しようとしている。
「もうちょっと……」
「もうやめろ……お前の身体が持たない」
「み、見つけた」
全パラレルワールドを覗いてやっと取り戻仕方を確認できたカズトは炎を解く。だが片目を失っていた。
「危なかった……もう少しで私が消されるところだった。」
全パラレルワールドを覗いたことで、俺がいるこの世界の俺ともうひとつの世界の俺しか残っていなかった。
もうひとつの俺が消えるとこの世界の俺はいまここにはいなかっただろう。これがデメリットだ。このデメリットはその能力に見合う代償となる。




