第34話 戦う覚悟
目的の物が発掘しひと段落が付いた頃、
コドク達は迷い込んだ恐竜の行方を探している。
しかし、思いがけない来客に
いよいよコドクは武器を手に勇敢に戦う事を決意した。
日が明けて連絡を入れると
ブレイズダイヤモンドの発見に安堵するディアード。
この調子で頼む、と一言入れて通信を切る前に
気がかりになる事を言われた。
「…つまり、歴史的資料が見つかったと言うことか。
わかった、ターゲットの回収を急げ。
報告は義務だからな」
「隠せないの?」
「無理だ。発見した以上は黙秘した瞬間に
疑惑が掛けられる。いずれ見つかるなら
先にあらわにした方が組織のためだろう」
「オーケー、じゃ、そっちもがんば〜」
歴史的資料が発見されたとなると
発掘作業が中止になってもおかしくない。
だがなぜそんなものがそんな地下深くに
埋まっているのかが気になるところだ。
「ブレイズダイヤモンド…
まだ普通のダイヤモンドが見つかった頃には無かった物」
まるで文明が上書きされたように思えてくるが、
そんな事があり得るのだろうか?あるとしたら
白亜紀にまで遡るレベルで何かがいた証明になる。
人類が知的生命体になる前の話、いわば創世記だ。
しかしこの世界は元々竜族と獣族から始まったとされる。
幾度か滅んだ文明があってそうなったと考えたら、
有り得なくもない。
「僕らの先祖は当然竜族。
祖龍類のルーツは言葉を操り、戦う術を生み出した」
度重なる気温の変化、天変地異の数々、
削って洗われてようやく現代に辿り着く、
滅んだ種もいれば現代まで生きながらえた種もいる。
だが本当にそうだろうか。
生態系は愚か惑星が粉々に砕けるような事件もあって
なぜ文明が残るのか。アカシックレコードを残す力を
恐竜は持っていないのに。
論理的とは到底思えない思考が
ディアードの頭をよぎった。
“それが神の正体なのではないか?”と
「…やはりこんなことは考えるべきではないが…
今はとにかく次に現れる恐竜を調べなくては」
その時、どすん!と地鳴りが鳴り響くと
近くにいたコドクと窓の外を見ると
そこにはいたには恐竜というより怪獣だった。
「うわ!なんですかあれ!?」
「…わからない。
あんな生命体は登録されていない。
しかも丸っきり肉食竜と翼竜と魚竜の特性を
持ち合わせているのか…?」
まるで映画の怪獣。恐竜と呼ぶにはあまりにも
異質な姿をしている。ティラノサウルスの頭と胴体、
背中から翼のような突起が生えて羽ばたいて居る、
更には大きなヒレを持ち、尻尾にかけてテカリを
帯びた体はまるでサメだ。そこに獣脚類の何かの脚。
こちらの存在に気がつくと臨戦体制を取ってきた。
「うわわ、光線撃ってくるー!?」
「コドク!出るぞ!」
「ウソですよね!?」
「嘘を言う暇じゃない
特殊な結果に閉じ込めて戦うぞ。
3時間経つと消えるから、それまでに終わらせるんだ」
「…!」
結界を張る。
ディアードの作り出すそれは無論宝石の力。
超高度の結界は時間を制限して出すなら、
魔力を直払いで使うのでリスクはない。
時間だけはネック。
「コドク、相手の戦力は未知数だ。
君は今から飛び回って相手の弱点を探すんだ」
「…どうしても僕じゃなきゃダメなんですか?」
「私は必殺の一撃を一発入れたいだけなんだ」
「それならディアードさんが行けば良いじゃないです!
なんで…僕が…」
「…わかった。なら今から言う事をしっかり聞いてくれ」
ディアードは語る。
真剣な眼差しで、暴れ回る怪獣を前に。夢の中見た景色をリアル
で映し出すために必要な記憶力。
それこそが生存率や起死回生の一手になること。
そして積極性。自信が無くても、無知だったとしても
発言することで示される勇気。
話を手短にする為だったとしてもこれが中々一歩でない。
最後に実力に比例する運と諦めの悪さ。
戦うことで強くなる運の良さ、
戦ったことのある者だけが強くなる。
これまでも、そしてこれからも。
「恐怖を忘れてはいけない。
それは無くしがちで、だけどとても重要なものだ。
ストルムは既に持たず、だけど君は持っている」
「力を駆使するのでは無く
恐怖と踊るための戦い…使命を忘れないために」
戦います。
そう言う瞳をするとコドクの背中に綺麗な翼が生える。
ディアードの魔術で鷹の翼を宝石の力で授ける。
ダガーを抜いて鋒を向けると、
跳ね返った陽光に気づいた怪獣が威嚇する。
命をかけて戦うから、どこまでも無限に強くなる。
コドクはその一歩のために羽ばたいた。
光線を放つモーションを見逃さない、
更にその後の挙動を読んで勇気一撃を斬り込んだ。
小さな刃が、今大いなる力を引き起こす。
閲覧ありがとうございます
すいません!完全に投稿を忘れていました。
今日と明日は更新日になります。引き続きよろしくお願いします。
こちらの世界にある色々な物がこっちにもあって
じゃあこちらの世界の世界の歴史ってどんなの?と思われるでしょう。
答えは「ほぼ瓜二つ」です。
この物語の世界にも織田家はありましたし、始皇帝もいました。
ただ魔法もあるしドラゴンもいる…そういう面でだいぶ変わったんでしょうね。
次回もお楽しみに!




