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第32話 鉱山へ行こう

初めて見た組織のナンバー2。

あまりにも強い威圧感は3人を黙らせるのに

何もしなくて十分だった。そんな男が出した

指令の赴くままに科国へ到着する。

本部ビル8階司令室にて、

第一議席の4人は今回の任務について

話を聞いていた。依頼人は当然あのナンバー2。

内容としては大きく言うと発掘と討伐だ。


発掘してきて欲しい物は天然の鉄や鉱石。

中でもダイヤモンドが見つかるとの噂だった。

目標は鉄鉱石の方で天然物となるとそれだけ

人工物より質の良い品になる。

そしてもう一つの討伐は付近に恐竜がいる

可能性があるとの事で、それを追い払うか

なるだけ討伐してくれという。


「なーんかお決まりの感じがすんなあ。

簡単そうだし、別に俺らじゃなくても良くね?」

「それは他の議席の人間にも言える事だ。

誰だって良いなら受け取った我々以外にできないと言う事だ」

目の前仕事に手をつけると言うのは

後から付く者含めて皆脇役。

最後までやり切ることが主役の責任である、と。


「今回はワープした後、予めアポを取った

協力者の方と状況を整理しながら行くぞ。

言語に関しては問題ない。向かう先は

科国キラメナ領の結晶山(けっしょうざん)だ」

キラメナ領は科国の中でも特に鉱石が取れる事で

世界的に有名な領地。大企業が多く炭鉱目的で、

掘り進めているのであちこちに開発の跡が出ている様だ。


鉄鉱石が取れる結晶山は観光地としても人気で、

発掘体験もよく行われる。しかしそれだと

恐竜の目撃情報があるのに危ないのでは、と

思われるだろうけど、生息地が近いだけで

迂回ルートも幾つか存在しているので鉢合わせることのほうが

よっぽど難しい。


「現地の人が困っているのは迷い込んだ恐竜への対処だ。

しかも神出鬼没ときた。つまりコドク、討伐の要は君だ」

「え、ええ〜!そんな!こう言う時こそ

ストルムさんにやってもらいましょうよ…」

側でポージングを取って自信満々なストルム。

「ストルムに任せれば確実に倒せるだろう。

けれど今回の場所はあくまでも鉱山。

広い範囲を活用できなければ我々の敗北が決定する。

だから君なんだ。安心しろ、私が必ず援護する」

真剣な眼差しを信じて強く頷くと

4人揃ってワープゾーンで待機する。


作戦開始のアナウンスが流れると転送が始まった。

現地へ着くと、そこは倉庫の中だった。

何処から来たのか悟られないように静かに移動すると

応接室へ辿り着く。


「お入りください」

3ノックした扉の向こうから声が聞こえる。


応接間に案内されたのち、ディアードが代表として

腰を掛けると、問題は浮かび上がってきた。


どうやら神出鬼没で現れる恐竜というのは

この鉱山を新しく寝床にしようとしているらしく、

体調およそ12メートルはある大型の肉食竜らしい。

このまま放置すれば暴れた衝動なんかで崩落が

あってもおかしくない。


出現場所は入り口前の大広場だが、

内部への入り口もものすごく大きいので

侵入も可能。作業している人が狙われれば

命の危機に瀕するだろう。


「ですがここ最近だと何故かそいつ以外に

草食の恐竜も現れるのですよ、変だと思いませんか?」

「そうですね…肉食恐竜のテリトリーに入るなんて

自殺行為そのもの…草食竜は何種類でましたか?」

「5種類です。トリケラトプス、セントロサウルス、

あとは…あ、ステゴサウルスとかです」

「(…えらく種類が分かれるな…

 しかも目立って武装飾持ちの個体ばかりだ)」


コドクは本物の恐竜見たさに少しワクワクするも、

これからは自分が戦うわけであってソワソワしている。

だが今の話を無視していた訳では無い。

「トリケラトプスにステゴサウルスか…

相手から身を守るに至っては非常に強力。

まるで自信満々にコロシアムに出向くように…」


何か勘付いた。

なら…今日はいつもと違うヤツが来る。


「ディアードさん、もしかしたら今日は

空を飛ぶ個体が来るんじゃないですか?」

「え?」

「最初に肉食恐竜が来たから、

次は身を守る特徴を持つ草食恐竜が来たと考えれるなら、

そんな彼らすら翻弄できるのは翼竜が有力候補です」

「なるほどね。

たしかに鋭いクチバシと空からの猛攻なら、

トゲや剣があっても守りきれない…

でもその理論なら魚竜にも言えるわね」

「あ…」


そうだ、海や湖にいる物なら

不意を突いて防御できない箇所から攻撃できる。

ますます次の動向がわからなくなるが

このまま怖気つく訳にもいかない。


「ディアード、俺は先に探検にでる。

リュシオも連れていいか」

「わかった、頼んだぞ」

「岩石集めて芋煮作れるから期待しな」

「不味そうなのか美味そうなのか…」


夕方に差し掛かる頃

二手に分かれて行動を開始した。

しかし各隊が目にする光景は

衝撃を隠せない物であるとわかるの

は少し先の出来事。

閲覧ありがとうございました

この世界って人類もいて恐竜もいるの?と思われますが、

はい。います。隕石が降った影響で滅んだ者とギリ生き延びた種類がいます。

でも結局人間も栄えたんですよね、この世界。

次回もお楽しみに♪

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