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第31話 ナンバー2は会うだけで

初めての相棒探し。

コドクはダガーを持ち、ストルムは剣杖を選ぶ。

そして良縁に答えるかのように

科国に再び魔国軍が攻めてきたので、その防衛の任務が授けられる。

コドクはダガーをおじさんに預けると

シャッターを開けて営業を開始するや否や、

溶鉱炉に火をつけて隕石をチェックし始めた。


属性と素質、スキャニングをすれば一瞬でわかるが、

おじさんは焼いたり叩いたり削ったりで、五感を研ぎ澄まし、

何か感じた物をメモ帳にまとめて実態に迫る。


「お前さん、ふと思ったのだが…

こいつを見つけた時、油みたいな物も無かったか?」

「え…」

「いや…なければいいが…

ふーむ…おかしいのう」

どうやら油系の材料がいるみたいだ。

それならとディアードに聞いて例のガソリンが

使えないか交渉し、サンプルを提供した。


「(実は2本取ってたんだよね)てへぺろ」

「ありがとうございます!

(後で怒られたら僕も側で弁明しよ…)」

「おお、これじゃ!これなら仕上げに使えるぞ」


その時単独で見て回っていたストルムが戻ってきた。

15億円の武器に泡を吹いて休んでいたが、

気を取り戻すと一人でに探りを入れていたのだった。


「じゃーん、買っちゃった!」

「買っちゃったって…お前まさか盗んだんじゃ…」

「失敬な!ちゃんと身銭で買ったわい!」

「ならいい…あ、領収書くれ」

「え、ちゃんと払ってくれるんだ…」


ストルムが選んだのはジョーカー社の杖。

先端が剣になっている剣杖(けんじょう)という物。

普通の剣とは違って、持ち手がまんま杖になった剣。

刀身も長くいわば槍のような仕上がりになっている。


「槍よりかはバランスが良く振り回しやすいが…

お前なら槍の方が良かったんじゃないの?」

「一回振り回す間にコイツなら次の一撃を

入れられるから気に入ったんだ。重量のある武器って

なんだかんだでサシで弱いからさ」

「(コイツもコイツで結構考えるよな)」


会話をする途中に通りかかった人物が

ストルムの方を見ると、おっ、と気付いた顔をして

こちらに近づいてきた。その気配を感じて確認した

ディアードは一瞬で緊張感が走り姿勢を正す。

「失礼」と声を出すとその重厚感は更に増して

思わず口の動きが止まった。


ボソッ…「何モンだ、あいつ…」

「…後で聞け」

男は店主のおじさんと会話を交わすと

何事も無かった様に帰る。

時が凍てついた感覚、誰も触れてはならぬと言わんばかりの

圧倒的なオーラ。間違いなく強者なのは一瞬で分かった。


「…お前さんら、もうええぞ」

「失礼しました、まさか来るとは」

ストルムが何者か聞くと、その人がナンバー2という。

納得するには十分すぎる人物だった。

本能でわかった事だが、会話に横入りすれば

その場で消されていても納得できる。

そんな人だった。


「あの人を前に油断するとどうなるかわからない。

君達も用心しておいてほしい、戦場で敵に合った時くらいの緊張感を

持っておいた方が良い」

と言ってもみんな無言の返事しかできない。

まるで悪ふざけで調子に乗る学生が鬼教官に

目を付けられるようなあの感覚。

コドクも思わず肝が冷えた。


今日は解散。店を出るとストルムは武器を構えた。

「失礼、だが君達を試している訳だから許すと良い」

「…なんすか、ナンバー2」

そこにいたのは例の人だった。

油断するなと言われた後、という一番気が抜ける

瞬間を突いたようにその男は立っていた。


「入会おめでとう、二人とも。

良い得物を得たようだな?」

「…お陰様で良いご縁がありました」

「うむ…では明日からの任務を与えよう。

明日正午に科国はまた攻撃を受けることになった。

君達にはその得物を使って防衛に向かってもらう」


はあ!?と顔を歪ませるもその後すぐに睨まれたストルムは

敬礼の姿勢で承知した。蛇か蛙か、なんとも言えない

実力差にため息が溢れ落ちる。


「…ストルム、武器を直せ

ここで出したら銃刀法で警察が来る」

「うおわ!…あ、ああ、うん。

…つーか、ホントに俺より強そうなやついるんだな」

「初めて来た時に言った言葉、だな。

まあそうだな。あの方は特例中の特例だけど」

「覚醒者なんですか?」

「ああ。それも…かなり凶悪な物だ。

私では足元にも及ばない」

閲覧ありがとうございました

うーむ、一応キャラによっておちゃらけ、クール、敬語主要とわけてはいますが、

これちゃんと会話の人数を把握して貰えているのか不安になりますね…


ちなみにこの世界も警察という組織や

法律のアレやこれやが存在します。

次回もお楽しみに♪

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