第21話 牢獄施設の中で
2人は行動を開始。
しかしまだ追跡は逃れていない。
4階から6階は囚人室の棟。
目的の人はここにいるかチェック。
だが、想定外の事態が明らかになる。
「ディアード、今いいか?
悪いけどこっちにもいないみてえだぞ」
「隈なく探せ。変装は…お前がするはず無いか」
「ああ、だからもうケンカ祭りよ。
俺血生臭いの嫌いなんだけだなー」
「嘘が下手だな」
「僕もそう思います…」
ストルムの拳は血まみれだ。
殴って飛ばして潰して払って三昧。
気を失いかけるまで痛めつけて、情報を話せば
昏睡させる。先に気絶したらそのまんま。
見張りの兵士は誰一人として警報を鳴らせなかったようだ。
「ストルム、せめて顔は隠せよ」
「大丈夫だって!全員脅してるから!」
「気絶させたら意味がないだろ…!
口約束を守るなんて、相手は小学生じゃないんだぞ!」
「針千本は軽く飲ませてる…」
「いいから顔を隠せ!今すぐにだ!」
「うぎ…は〜い…(ケッ…ウチの親方そっくり)」
コドクは終始苦笑い。
牢獄施設は幾つもあって、それは少しの時間をかけて
移設している。表向きにはどこにあるのかを公表しているが、
施設の形状などはそれぞれ全く違っている。
フロアが円状に延びていたり角形だったりで、
囚人室もまるで別物の様だ。
コドクが割り出したポイントは5つ。
扇状に線が結べるが、何を基準にそこに設立されたのかわからない。
ゆったりと探せるかと聞かれればそうではない、
もう既に侵入者がいるという事はバレている。
あとは時間の問題。最悪、囚人の移動が行われれば
ますます手がつけられない。
「ターゲットの命が危険に晒されるのも時間の問題だ。
急ぎたいが、どうしたものか」
「確かにこのままじゃ処刑されてもおかしくねえよな。
科国の人間なら最近戦争沙汰でどう扱われても、だし」
ストルムはもう素顔を共有されている。
派手に行けと送った自分がバカだったと
いまだに後悔するディアードに更なる試練が。
ドス、ドスと足音がする。
ガム人形が追いつかれて潰された様だ。
足音が近づいてくる。このまま悠長にしてはまずい。
しかしコドクが土壇場であるものを見つけた。
地下鉄だ。
「ああ、そうか。
電気も本線から伸ばせば延長して工事できる。
そして妙に一本線で描けるのは鉄道だから」
そういうと2人にプラットホームへの道を指示して
向かわせた。
「最右端の牢獄が一番科国から近いです。
人質を置くならそこでしょう」
ディアードは今の一言でハッとした。
彼女の現在の立場は人質であり重要参考人。
例え生贄だったとしても物理的な成果が欲しいのなら
人質の価値は位置に現れる。
逃がしやすい場所に置いているならそれほどでは無いという認識、
逆に遠ければ遠いほど手にれたい物は大きい、からこそ奥手にするというもの。
「わかった
コドク、ストルムのサポートを頼む
私は先に帰還する。もう用は済んだ。」
「はあ!?」「ええ!?」
ディアードは見つけ出したようだ。
どこに囚われのターゲットがいるのかを。
閲覧ありがとうございました
うおっ、今回の話は起承転結の結がねえや。
次回もお楽しみに♪




