↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/50

第12話 悍ましき正体

禁止領域兵器は起動した。

そして疑問は浮かび出す。

ディアードが導き出した魔国の狙いと思わしきは如何に。

ストルム達の帰還中にその情報は届く、

科国が禁止領域兵器ケラウノスを使ったという。


「うーわ、本当に使ってきた」

「速いな…とりわけ、魔国は欲しかったものが

これで明確になったわけだが…」

ディアードはこの展開のスピードを少し考えた。

流石に早すぎる、と考えつつこれでも遅い方なのか?と。

偵察はほぼ2日。今日は3日目で報告を終えて完了だが、

そんなテンポよく進むものでは無いと考察。


「(まるで今にでも大戦が始まる予感がする。

 確かに事件一つで世界中を巻き込む戦争は始められるけど…)」

派手で、残忍に。かつ感情へ直接揺さぶりを掛けて。

優雅な都市が一瞬で地獄の一丁目に変われば、

それだけで十分。でも世界中を巻き込んで何を求めたのか。


「あ、そうだ。コドクならなんか知ってんじゃねえの?」

「今すぐにでも聞きたいことはあるけど…」

「ならなんでコドクを連れてったんだよ…」

「それは当然…ん?待てよ、確かに見つかるとは限らなかったか。

それなら尚のこと危険な目には…は!?」

ディアードは気がついた。

混沌に貶めた魔国の本性、その狙いが。


「だとすると…まさか…」

「どうしたんだよ、顔真っ青だぞ」


本来、戦争の背景には「儲けたい人」と「正義の味方」が

2つ以上の軍団に別れて一つの戦果を作って追い求めるもの。

ここで言う戦果とは第一に賠償金、第二に名声。

第三にそれらによって平気で変わる常識のこと。

これらをまとめて権利と呼ぶ。

悍ましい命のやり取りをしてでも欲しいもの、

世界中のあらゆる物は権利という大きな箱へ収納できる。

よって最終目標は権利だ。では、何のための権利か。


戦争の発端は魔国貴族の鬱憤。

彼等は科国に興味がなく、しかしどうして

自国民の貧困が揺るぎない物であって欲しいのか。

答えは”魔国貴族としての独断を行使する権利が欲しかったから”。

そこに科国は愚か、世界中のあらゆる大陸に住まう種族さえ、

自分達の奴隷として下に存在して欲しいという、

まるで神様になったのかの考えだ。


「そしてその上で…科国は協力した…」

「あ?科国はある意味被害者だろ?」

「本当にそう思うか?報復とはいえ

“現に科国はヴェルサイス大聖堂を陥落させたぞ”」

「それって…お互いに侵略行為をしていたってか!?

じゃあ…なんだ…科国も魔国も関係ない…」

「世界戦争だ…人間対大陸の種族の戦争…

夥(おびただ)しい数の死体の山ができる大戦」

「ふざけんな…力の行使のために…

自分たちさえ良ければそれ以外はなんだって良いのかよ!?」


やがて竜の大陸に着いたのは3日目の綺麗な夕焼けが見える頃だった。

ギルド本部がある都心部は無事なのだろうかとすら頭をよぎる。


一方でヴェルサイス大聖堂。

科国は乗っ取った聖堂を隅から隅まで調べている。

女司令は少しこの状況を複雑に思っていた。

逃した竜人の男2人と魔国の青年1人の行方。

完全に起動したケラウノスの結末。

そして…上位層からの一方的な兵士預かり要請。


「自国の危機と天秤に、兵力分散は時によって諸刃。

何故こんな大聖堂を掌握しなくてはならないのかしら」

デスクには頭痛薬と水、そして少しばかりの報告書。

さらに言うならあまりにも急な移動に自らも兵士達も疲れていた。


「魔国は魔国で、科国は科国でやっていけば良いのに…」

仕事とはいえ1ヶ月はもう帰れていない。

戦争さえなければ今日も平穏無事に帰れたのだろう、と

有り得なくもない想定に身が馳せる。


ドアからノック音

入室を許可すると入ってきたのは科国兵の1人。

本部から来た兵士の1人だった様で、

紅茶のなどの差し入れが入ってきたとのこと。

銘柄として有名なもので早速一息付くことにした。


少しの談話があった後、

兵士が部屋を去ると疲れが溜まっていたのか

女司令は仮眠を取ることにした。

その後、誰かが入ってきたことに気づく事もできずに

閲覧ありがとうございました

本来、戦争の背景には〜…の所は私個人における戦争の観点です。

いやいやそうじゃないでしょ〜って思うかもしれませんが、なにとぞ。

次回もお楽しみに♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。