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第10話 合作

「さあ、皆さんついに始まりましたよ。ドキドキ♡リアルドアーフといく魔改造大会っ‼」


 後日俺は感極まってこんなことを叫んでいた。


「おいボウズ、わけわかんねぇ事せんでいいからさっさと始めるぞっ‼」


 そんな俺を冷たい目で見つめるフォル爺、だが口もとはかすかに緩み、そわそわしてクリスマス前の子供みたいな態度だった。


「…ああ、ごめんごめん」


 俺はそんなフォル爺を見て苦笑いしながら答えた。


「じゃあ早速じゃが何からするか…やっぱり刀かのう?」

「おうとも、やっぱり日本男児としてはそれは譲れねぇなあ。まずは…魔法剣を作りたいな」

「魔法剣か…たしか属性魔法を剣に纏わせるってやつでいいのか?」

「うん、そうだよ」


 フォル爺は前に俺が熱く語った魔法剣について思い出しているようだ。


「属性はなんにするんじゃ?」

「雷だね」


 俺は即答した。

 理由?もちろんかっこ良いからさ。








 作業については俺とフォル爺が分担してやることになっている。


 まずは二人で完成品についての話し合い

 そしてフォル爺が素材の選別と準備。

 次にフォル爺が素材を最適の形にしていき、それを俺が使い刀を打っていく。

 最後に二人で仕上げをしていき完成となる。

 この役割分担は知識と経験が豊富なフォル爺と完成品が最高の物になってしまう俺とのベストな役割だ。


「素材はは鉄鉱石に魔鉱石、雷鉱石と雷電石、雷竜の鱗ってところじゃのう」

「まあ、最初の方はフォル爺の独壇場だから俺の口出しするところはないし、頼んだよ」

「いやいやボウズにも仕事はあるぞ、ボウズは雷抗石と魔鉱石のインゴットから鍔や柄を作っとってくれや」

「おう、任せとけ」


 と言う事で作業開始である。

 まずは二つのインゴットを炉に放り込む。

 充分な柔らかさになったら二つを取り出して叩いてくっ付けていく。

 それを数回繰り返ししっかりと合わさったのを確認したら次は形を整えていく。

 そしてしっかりと形が整ったら完成である。


【日本刀の柄:品質10、魔鉱石を使うことにより魔力が通りやすくなっている、雷抗石をが混ぜ込んであり雷属性に対する抗力がある】


 柄が完成しフォル爺の方を見てみると丁度向こうも終わったようだ。


「品質10か…相変わらず無茶苦茶じゃなボウズ」

「まあな…そっちは出来たの?」

「おう、もちろんバッチリじゃよ。では早速打つかのう」


 キラキラした瞳とソワソワした調子で言ってくるので早速作業を再開するとにした。

 まずは炉でしっかりとフォル爺が最適の形にした素材を熱していく。

 しっかりと熱されたら、それを取り出して刀身を形成する。


 カン、カン、カン、カン、カン、カン、


 そんな気持ちの良い音を響かせながら素材を叩く。


 カン、カン、カン、カン、カン、カン、


 あとは熱して叩くの繰り返しだ。

 それを何度か繰り返した後にフォル爺も参加する。

 刀身の形の調節なんかを行う。

 そして先に作っておいた柄と合わせて完成だ。


【名も無き雷刀:品質10、最高の素材と最高の職人が出会うことにより完成した雷刀】


 なかなか凄いのが出来たな…それじゃあもちろん、


「「試し切りだ(じゃ)」








 俺の前には鉄の鎧を着た案山子三体が一列に並んでいる。


「…おいおいフォル爺、流石に鎧を着てるんじゃ無理だろ」


 フォル爺はなんでもこの三体を一度で切れるとか豪語している。


「安心せい、ワシの目とボウズの腕が確かならそのくらい余裕で切れるはずじゃ」

「余裕って…はぁ」


 俺は一つため息を吐き案山子の方を向き直し構えた。


「ゆっくりと刀身に魔力を流し込むんじゃ、どのくらい流せばいいかは感覚で分かるはずじゃからの」


 俺はゆっくりと息を吸いながらMPを流し込んでいく、するとだんだんと刀身にバチバチと音をたてながら雷が纏わり付いていく。

 ゆっくりと息を吐き、もう一度息を吸ってから一気に刀を振るう。


 チュドォォォオオオオォォォォーーーンッ


 そんな音を出して刀から放たれた雷撃が壁にブチ当たる。

 そして壁の前にあった案山子達は見事に鎧後と真っ二つになって、バチバチと帯電していた。


 ーーえっ?

 大丈夫とか豪語してたフォル爺すら目を点にしていた。









「ここまでの威力とは予想外じゃったわい…」


 俺たち二人は訓練場から戻り机の上に置かれた刀を挟んで座っていた。


「ああ…あれはやばかったな」

「あの一撃は大抵の物なら一撃で沈むぞ。なあボウズ…この刀を貰ってやってくれねえか?」

「えっ‼ 良いのかよメチャクチャ嬉しいけどさ」


 俺はびっくりしてそう言い返した。


「こいつをワシが持っていても何にもならねえし、それにボウズの腕があったからこそ打てたんだからな」


 そう言ってフォル爺は刀を俺に渡した。


「ついでにそいつに名前をつけてやってはくれんかのう?」

「名前かぁ………稲妻と閃光で“エクレール”ってのはどうだろうか?」


 俺はさっきの攻撃を思い出しながらそう言った。


「エクレールか…良い名前だ、気に入ったぞ」


 そう言ってフォル爺は満足そうに笑った。


【雷刀エクレール:2人の男の情熱により生み出された一品その威力は計り知れない。ATK.1350】


 フォル爺がこのATK値を見てひっくり返ったのは言うまでもない。




生産描写が難しいです。

生産描写に関してはゲームだからと割りきってもらうとありがたいです…。


第3話チュートリアルに初期の片手剣のATK値を載せました。

エクレールと比較してもらえるとありがたいです。

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