表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『Transients』〜異世界で筋肉無双してモテたい!〜  作者: NewSankin
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

68/218

【15-7】敗走の夜

「今だ! いくぞ、二人とも!」


護は、戦斧を背中に回すと、心を失ったセラフィーナを右腕に、メルを左腕に、米俵のように担ぎ上げた。


「ちょ、扱いが雑だぞ脳筋!」

「贅沢言うな! 舌噛むから黙ってろ!」


「カゲロウ、道を作れ!」

「承知!」


カゲロウが先行し、煙にむせて怯む兵士たちを斬り伏せて退路を切り開く。 護は二人を抱えたまま、猛牛のごとき突進でテラスの欄干を突き破り、下の庭園へとダイブした。


「逃がすな! 追えぇぇ!!」


公爵の怒号が響くが、夜の闇と複雑な庭園の地形が、彼らの逃走を助けた。


   ◆


王城の喧騒が遠ざかっていく。 どうにか追っ手を撒き、路地裏の暗がりに身を潜めた四人。 全員が満身創痍だった。


護は荒い息を吐きながら、腕の中で震えているセラフィーナを見下ろした。 彼女の瞳はまだ虚ろで、何かを拒絶するように固く閉じられている。


「……くそっ」


護は地面を殴りつけた。 助けに入ったはずが、何も解決できず、這う這うの体で逃げ出した。 公爵邸という巨大な鳥籠から、辛くも脱出に成功した三人。しかし、その代償はあまりにも大きかった。


仲間の一人は心を壊され、敵の正体は、彼らが想像していた以上に深く、そして邪悪だった。 王都の夜は、まだ明けない。

お読みいただきありがとうございます!


もし「面白そう!」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、 ページ下の【☆】マークから評価や、ブックマーク登録をしていただけると、作者のモチベーションがマッハで上がります! (感想もお待ちしています!)


★更新予定 毎日19時に更新します。ストックはあるつもりなので、安心してお付き合いください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ