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『Transients』〜異世界で筋肉無双してモテたい!〜  作者: NewSankin
第一章

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【11-2】最強!スーパーガーディアンズ結成

その足で、三人はマリーナの冒険者組合へと向かった。 目的は、正式なパーティー登録だ。


ギルドの扉を開けると、昨日までの護への視線とは、明らかに色が違っていた。「畏怖」や「好奇」ではない。そこには、明確な「尊敬」の念が混じっていた。スタンピードから街を守った英雄。その噂は、一夜にしてマリーナ中に広まっていたのだ。


「皆さん、お待ちしておりました!」


コーラルが、いつもの太陽のような笑顔でカウンターから身を乗り出す。彼女は、三人の間に流れる空気が、昨日までとは違い、確かな絆で結ばれていることを感じ取っていた。


「パーティー登録ですね! では、こちらの用紙にパーティー名と、代表者の署名をお願いします!」


「おう! 任せとけ!」


護はペンを走らせる。その横から、メルが不安そうに覗き込んだ。


「おい、変な名前をつけるんじゃないぞ。ボクたちの名誉に関わるんだからな」

「大丈夫だって! 昨日の夜、寝ないで考えた最高にかっこいい名前だ!」


護が自信満々に提出した用紙には、力強い文字でこう書かれていた。


『最強!スーパーガーディアンズ』


「…………」


メルとカゲロウ、そしてコーラルの三人が、同時に無言になった。 数秒の沈黙の後、メルがこめかみを押さえる。


「……却下だ。なんだその、小学生が考えたような名前は」

「はあ!? かっこいいだろ! 最強で、スーパーで、守護者だぞ!?」

「ダサい。長すぎる。却下」

「カゲロウはどう思う!?」

「……どうでもいい。名前など、ただの記号だ」


結局、護が泣いて頼み込んだため、暫定的にその名前で登録されることになった。ただし、メルは「ボクは絶対にその名前を名乗らないからな」と固く誓っていたが。


作戦会議のため、テーブルにつく。しかし、彼らはすぐに壁にぶつかった。


「この研究メモ、高度な魔術的暗号で書かれている上に、一部が欠損している。ボクの知識だけでは、完全な解読は不可能だ。王都にあるような、大図書館の古代文献でもなければ……」


メルがお手上げ、といった様子で言う。 手詰まり感に、護が「うーん……」と腕を組んで唸っていたその時、ふと、洞窟での戦いを思い出した。


「なぁ、メル。この間の洞窟で倒したゴーレムってさ、メルでもわかんねえ代物だったんだよな?」

「ああ。あれは既存のどのゴーレムとも違う。明らかに人の手で……それも、極めて高度な技術と、特殊な素材で造られたものだ」

「作ったってことは、材料が必要だよな? あんなすげえゴーレム、どんな材料使ってんだ? そいつをどこで手に入れてんだ?」


護の素朴な疑問に、メルはハッとした表情になる。


「……そうか! 材料の供給ルート! あれだけの規模の実験をするなら、必ず大量の、しかも特殊な素材が必要になる。それをどこかから仕入れているはずだ!」

「だよな! だったら、商人に聞いてみようぜ! 餅は餅屋、商売のことは商人に聞けってな!」


護がニヤリと笑い、懐から一枚のハンカチを取り出して見せた。隅には、船の碇のマークが刺繍されている。


「俺には、心当たりがあるんだなぁ~!」

お読みいただきありがとうございます!


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★更新予定 毎日19時に更新します。ストックはあるつもりなので、安心してお付き合いください。

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