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『Transients』〜異世界で筋肉無双してモテたい!〜  作者: NewSankin
第一章

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【4-6】新しい仲間

満身創痍の二人が肩で息をしていると、残った魔物の群れが、再び二人を取り囲もうとする。  その時、彼方の丘から、鬨の声が上がった。


「遅れてすまんな、小僧ども! マリーナの冒険者の意地、見せてやれ!」


 ダリウスを先頭に、マリーナの冒険者たちが、雪崩を打って魔物の群れに突撃していく。その姿を見たダリウスは、倒れたキメラと、ボロボロで立つ二人を見て、満足そうに口の端を吊り上げた。  冒険者たちの参戦により、スタンピードの脅威は、完全に終わりを告げた。


「「「うおおおおおっ!!」」」


 最後の魔物が倒れると、街道には歓声が響き渡った。冒険者たちは、互いの健闘を称え、そして、二人の英雄に尊敬の眼差しを向けていた。  夜明けの光が、ボロボロになった二人を照らす。


「……助かったぜ、カゲロウ」 「……フン」


 背を向け、去ろうとするカゲロウに、護は満身創痍の体でニカっと笑う。


「おい、約束、だよな?」


 カゲロウは空を見上げ、深く、長い溜息を一つ。そして、背を向けたまま、聞こえるか聞こえないかの声で呟く。


「……ああ。面倒な奴に捕まった」


 カゲロウは、少しだけ振り返り、口の端を吊り上げた。


「……とりあえず、酒、奢れよ」


 その言葉は、マリーナの街に響き渡る、新たなパーティーの始まりを告げる、産声だった。

お読みいただきありがとうございます!


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