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【第三部完結】灰に至るまで  作者: からん
番外編 血肉の檻
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第??話 ???

「首席、四天王の反応が消えました」


「そうか」


 創世神ボエニークスの彫像が置かれていた礼拝堂。


 何列にも並ぶ艶のある木製の会衆席に腰掛けて、聖職者の白衣で身を包む初老の男は目を閉じたまま、知らせに来る若者の報告に応じた。


「やはり、ツーベイとファミリタスでしょうか」


 同じく教会の服装を身に纏っているが、若者が着込むのは行事用のそれではなく、戦いのために一切の無駄を切り落とした装束。


 ――異端討伐隊。


 若者が羽織るコートはその身分を語っている。


「二人には必然な場合は命を落としてでも必ず封印を補強しろと伝えてある。おそらくは任務を全うして、また何かがあったのだろう。もしかして、あの男かもしれん」


「あの男、とは」


「ベーゼだ」


「なんと……」


 男の答えに、若者は息を呑む。


「奴なら必ず約束を果たしに来るだろう。わざわざ北方都市に行って、四天王の封印を解くことぐらい平気でやるはずだ。そして、どうやら後始末もちゃんとしたようだ」


「そう、ですね。ベーゼなら、きっと……あれでも『誠実』ですから」


「そうだ。奴は討伐隊から除籍されてはいるが、いまでも『誠実』のままだ」


「……」


 若者は口を閉じた。男が次に発する言葉を仰ぐように、姿勢を正す。


「我々も備えよう。変革の時がきた……今度こそ、魔王を信仰する輩を、徹底的に排除する」


 聖王国を中心とする動乱がこの日を堺に、静かに幕をあけた。

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