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領地に魔人が現れた

俺がいつもみたいに魔法や武術の特訓をしている時でした。

屋敷の中がやけに騒がしいことに気づいた。

何だろう?お祭り?と思っていたら、ノックもせずにメイド達が部屋に入ってきた。


ちょっと...ノックくらいしようよ。

ナニしてる最中だったら大変なことなってるよ。


「どうしたの?そんなに慌てて...ノックくらいしてよ。」


「流輝様!そんな事を言っている場合ではありません!

現在、御館様の領地の街に魔人が出現したとの報告がありました。

すぐに避難してください!」


「それって、本当ですか!」


え!まじ!やったね、今すぐ倒してこよっと。

魔人ってさ偶に激レアアイテムドロップするしレベルも沢山上がるし、何より楽に倒す方法あるし!

メイド達を手刀で気絶させて今すぐに魔人の所に行こう!


「メイドさん達よ......すまない。」


「え?......ゔ...。」


バタ......。メイドが倒れた。

メイド達を気絶させた。

だってさ、絶対に止められるじゃん?

面倒じゃん...悪い事したなとは思うけどさ...。


「さてと、家の領地にある街に行きますかね。

死者がでてないといいけどな。」


魔人は人を殺すことに快感を覚えている。

だから、死者がでてる可能性の方が大きいだろう。

でも、一人でも死者を減らすために急ごう。

お父様は既に避難しているだろうし。


「さてと、この世界に転生してきてから初めての戦闘になるだろう。

気を引き締めるかねーー。」


はぁ、ゲームとは違いこの体は生の肉体だ。

二次元の時とは違うだろう。

もしかしたら、死ぬかもしれないっていうのに......何故だろう、嬉しい感情が溢れる。

初めて戦闘できるからか?

激レアアイテムをゲットできるチャンスがあるからか?

.........違うな。

魔人を倒せばレベルが上がる、そして俺は強くなる、俺が強くなれば先輩を守れる。

俺の人生は先輩の事でいっぱいだ。

全ての人生を先輩に白鳥花織に捧げてもいい。

何故なら俺は、先輩の事が好きだから、一目惚れしたから。


「だからさ...俺は誰にも負けないような強さを手に入れなければならない。

いくぞ!目的地に!」


そうして、流輝は魔人が現れたという街に急いで向かうのでした。

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