↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
引きこもりの僕が男の娘ヴァーチャルライバーになった話 ~スカウトされた大手事務所には〇〇しかいませんでした~  作者: 狐のボタン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
73/76

ななじゅーいち



昨夜のことは夢だったのでは?と思いたかったけど、隣で寝てるこよみをみて夢じゃなかったんだな…って。

僕が家族と血が繋がってない…か。

一晩寝て落ち着いて考えてみたら、正直そこまでショックもない。だって家族として過ごしてきた時間は本物だし、両親は僕のことも変わらず大切にしてくれた。

なによりイジメという問題を抱えて引きこもるようになったのに、それでもお母さんは料理や家事を教えてくれたし、お父さんは動画の配信なんていうお金のかかることを始める為に資金を出してくれさえした。


ひろみ姉さんだってそう。

昔から口は悪いし、性格はきついけど、小さな頃から僕を弟として大切にしてくれてきた。

イジメられてるのを知った時には自分の事のように怒ってくれて、学校に突撃しそうな勢いだったくらい。

だからこそ今回も僕の為に仕事をさせてくれたり、今も心配して定期的に連絡もくれる。…料理の作り置きがなくなったからっていう催促がメインだったとしても…。


こよみだって兄妹としてずっと過ごしてきたのに。

何がどうなって昨夜みたいな結論に行き着いたのだろう。やっぱり僕が家を出て寂しくさせたからかな。だからって飛躍し過ぎだとは思うけどね。


どうしようかなぁ…お母さんに相談するべきかな?

でもその結果、こよみが叱られるのは避けたいし…。これ以上追い詰めてしまう結果にはしたくない。

昨夜は本当に思いつめた表情をしてたから…。あんな突拍子もない行動に出るくらいに。



悩んでいたらスマホに紲さんから連絡が入り、気持ちを切り替える。

今日は随分前から沢山の方が関わって準備をしてきた大切な予定のある日。失敗は許されない。

「おはようございます」

「”おはようございます。アルジェさん。現地への移動は13時になります。少し前にはお部屋へお迎えに上がりますので、普段着でお待ちください”」

「わかりました。その時間には部屋にいるようにしますね」

洗濯とかしたいから、午前中に終わらせておこう。


会社内にあるコインランドリーに洗濯物を抱えて向かおうとエレベーターに乗ったら、パルム先輩が…。

「おはよう、アルジェちゃん。朝から大荷物をかかえてどこに行くの?」

「おはようございます。 昨日は部屋に妹も泊まったので、二人分なんです…」

「妹さんのも洗ってあげてるの!?」

「引きこもってた時に家事はなるべくやるようにしていたので、慣れてるんです」

「ほんと、いつでも嫁に行けそうだよね、アルジェちゃんって」

「貰い手がいればっていう大前提が必要ですけどね」

そもそも僕は男だし…。

「私の嫁に来る…?」

「えっ…?」

「なんてね。そんなことしたらみんなを敵に回すよなぁ…」

なんだ、冗談ですか。びっくりしたぁ。そうだよね、ちょっとからかわれただけだよ、うん。


「今日はお昼からよろしくね」

「こちらこそです」

「なんか少し元気ない?私の気のせいかな」

「そんなことは…」

「図星だね。悩み事は相談する! ヴィオラが悪いお手本になったと思うけど?」

「そう…ですね。 パルム先輩は少しお時間大丈夫ですか?」

「勿論。早めに来てアルジェちゃんに会いたかっただけだしねー」

またそういう冗談を…。



地下にあるコインランドリーに洗濯物を入れて、回している間にパルム先輩とお話。

昨夜のこよみの行動や、僕が実は家族と血の繋がりがないかもしれないって話を…。


「ちょっと色々と予想外すぎるから整理させてね。 先ずだけど、アルジェちゃんは平気なの?そんな衝撃の事実を聞かされて」

「びっくりはしましたけど、家族としてずっと過ごしてきて、両親にも姉や妹と差のある態度をされた記憶もありませんし、今更そんなことを言われたところで…って感じです」

「いいご両親なんだね」

「はい。悩んでいるのは妹のこよみへどう対応したらいいかという事ですね」

「姉妹で恋愛はダメだよ!」

姉妹ではなく兄妹なんですが、ここは聞き流しておこう…。


「聞いてる?血のつながりがなくても、ダメだと私は思うよ」

「は、はい…。僕としても妹は妹なので、いきなり言われても…って感じで…」

「アルジェちゃんには妹さんへ恋愛感情はないんだね?」

「妹ですし…。むしろこよみはどうして?っていう疑問が…。でも、完全に否定をしてしまったら何をするかわからない怖さもあるんです」

「妹さんって、もしかしてちょっとヤバい子…?」

「突拍子もない行動力が凄いんです。 そのお陰で僕はこうしてニューホープへと来ることができたので、悪い面ばかりではないのですが、行動に予想ができないと言う面では今回のもいい例です」

「確かにね…。断るなら既成事実を! とか言い出しそうな気はする」

既成事実…?


「一度、私が話してあげようか?妹さんと」

「そんなご迷惑をおかけするわけには…」

「ううん。私にも関係あることだし」

「パルム先輩にもですか?」

何でだろう?僕の配信に影響が出かねないからとか?コラボとかでご迷惑をかける可能性もあるか…。

「ほ、ほら! 近いうちに妹さんもデビューするのなら、もう仲間でしょ?」

「あ。そうですね、ありがとうございます」

「もう起きてるかな?」

「妹は朝に弱いので…確認します」

時計を見るともうすぐ九時。流石に起きてるかな。


連絡しようとプライベートのスマホを取り出したら、すっごい通知の数。

しかも全部こよみから…。

”起きたらいなかった””どこにいるの?”と。

「起きてるみたいなので、連絡しますね」

「うん、こっちも助っ人呼んでおくよ。一人では不安になってきたし」

助っ人ですか…?


こよみへは、洗濯するためにコインランドリーにいると伝え、先輩が話を聞いてくれるから相談して欲しいと伝えたら、”何をどこまで話したの?”とか”信じられない”とか、ついには”お兄ちゃんのバカ”っていう悪口まで送られてきた。

話したらいけないことだったのかな…。確かに完全なプライベートな内容ではあったもんね。

でも、一人で抱え込むには難しい内容だったわけで…。


一人では答えを出せそうになかったし、両親やひろみ姉さんに話したほうが良かったの?って聞いたら”もっとダメ!” と。

お母さん達に話されるよりはマシだったとなんとか許してもらえて、先輩と話すのにも渋々だけど同意してくれた。


「助っ人もアルジェちゃんの部屋に向かってくれてるから私達も行こうか」

「はい、 あの助っ人って…」

「メルティ先輩」

頼もしすぎる先輩の名前が上がりました。

「おまけでピノも」

おまけですか?ピノ先輩もとても頼れる先輩ですけど…。














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。