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引きこもりの僕が男の娘ヴァーチャルライバーになった話 ~スカウトされた大手事務所には〇〇しかいませんでした~  作者: 狐のボタン


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ごじゅーさん



地面に叩きつけられたのか、画面が真っ赤に染まる。

かろうじて生きてはいるみたいだけど、残り体力が悲惨なのは明らか。

コメントも心配してくれる声や、僕の居た塔ごと体当たりで壊されたって説明してくれているものまで。


「アルジェちゃん! 大丈夫!?」

「パルム先輩…。はい、なんとか…」

「ほら、これ飲んで!」

渡された瓶を急かされるまま飲み干す。

減っていた体力も回復し、真っ赤だった画面も元に戻った。


「ありがとうございます。助かりました…」

「良かったぁ…敵の体当たりでアルジェちゃんが吹っ飛ばされた時はどうしようかと思ったよ…」

パルム先輩の声は本当に心配してくれているように聞こえて申し訳ない反面、嬉しくなる。


「敵はどうなりましたか!?みなさんは…」

「アルジェちゃんが居た塔に体当りした後、はまり込んだみたいでね」

うん?ハマった?


「メルティ先輩を筆頭にブチギレて、みんなでボッコボコにしたからもう大丈夫」

パルム先輩につれられて、僕がいた塔付近へと戻った。

結構飛ばされてたみんだなぁ。中心近くの塔に居たはずだったのに、背後の壁付近まで飛ばされてたから相当だよ。よく生きてたな僕。


「アルジェちゃん!」

「無事だった…よかった…」

先輩達が駆け寄ってこられたから、画面がみんなのキャラで埋め尽くされて大変なことに。


「あいつの唯一の失敗はアルジェを狙ったことなのだ。食べ物の恩はしっかりとかえさせてもらったのだ!」

「とか言ってソフィリナ先輩も結構心配してましたよね」

「別に心配はしてねーのだ!」

ソフィリナ先輩が心配してくれたんですか?ちょっと意外です。でもマローネさんが言うのなら本当なんだと思う。いつも側にいるもの。


「アルジェちゃんが空を木の葉のように舞った時には頭真っ白になったよ。良かった、無事で…」

「あの叫び声ってピノ先輩でした?」

「わかんないけど…。多分結構な人数が叫んでたと思うし」

そうなんだ…。


「痛いところない…?大丈夫…?」

「はいメルティ先輩! パルム先輩に治療していただきましたから!」

「ナイス、パルム…」

「責任重大でしたから。助けられなかったなんて報告したら私の命がありませんし」

そう言って笑うパルム先輩。でも駆け寄ってきてくれた時の声はゲームとは思えないくらい心配してくれていたように感じたんだけどなぁ。気のせいだった…?言ってもゲームだもんね。


「よし…。みんな集まって。時間も丁度だし、これで今回のイベントも終わり…。最後はそれぞれチームで集まってね」

メルティ先輩はみんなにそう伝え、各チームごとに別れた。


僕は当然パルム先輩とメルティ先輩と一緒。

「三日間お疲れ様…」

「お疲れ様でした」

「お疲れ様でした!」

「少し振り返ったりしつつ、反省会しようね…」

「はい。あっという間の三日間でしたね」

「本当にね。私達が初日に拠点として作り始めたものが、最後まで使う砦にまでなるとは思いもしなかったよ」

「場所は悪くなかったし…こればっかりはピノのお手柄。悔しいけど…」

「殆どの建築がピノ先輩のお手製ですもんね」

地上拠点も空に浮かぶ拠点も。周りを囲む砦だって殆どピノ先輩が作り上げたものだ。

もちろん素材とかたくさん集めてきてくれた先輩達がいたからこそだけど。


「僕自身はあまりお役に立てなかった気がして…。次にまたこういうイベントがあったらもっとお役に立てるようになりたいです」

「いやいや。今回の立役者は間違いなくアルジェちゃゆだから」

「うん…。美味しいご飯のおかげで元気にがんばれたから」

それは嬉しいけど…。ゲームの方でももっと貢献したかったな。



チームでの反省会も終わり、各個人で配信終わりの挨拶を済ませて、三日間のイベントもこれで終わり。

色々あったから寂しく感じるなぁ。

機材をすべて切り、背伸び。

「んん〜〜っ……はぁ…」

結構な時間集中してたから疲れたかも…。

「ちょ…誰?センシティブな声出したの! こっちのマイクに入ってパルマー達が騒いでる!」

「ご、ごめんなさい、パルム先輩。 背伸びをしてただけで…」

隣にいたパルム先輩のマイクに声が入っちゃったらしい…。本当にごめんなさい!


「あんな可愛い声でる!?びっくりしたぁ…」

「あれはもう有料ボイスでしょ。後で切りぬいて使お」

ピノ先輩!?


幸いにも声が入っちゃったのはパルム先輩の配信だけで、僕の言い訳も配信に乗ったからみんなも落ち着いたらしい。

配信を終わらせたパルム先輩に謝罪。

「本当にすみませんでした…。自分の方を切っていたので気を抜いてしまって…」

「いいよいいよ。びっくりしただけだし。パルマーも喜んでたから」

「そうですか…?」

「私は隣で生ボイス聞いたけどね! うちも配信してれば乗せれたのに。惜しいことしたよ。後でパルムの配信見よ」

「見るな。邪な目的で私の配信を見るな!」

「多分アルガードの子たちも見に行くと思うけど…」

ええ!?どうして…。



数日後。

パルム先輩のあの配信が再生数がめちゃくちゃ伸びたらしい。

あとは当然いくつもの切り抜き動画まで。ちょっと背伸びしただけなのに……。














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