この感情が、なんなのか、わからない。
「待って!」
朔は、梨杏が奏を抱え上げるのを阻止しようとした。
何度か、目にしたアンドロイド。
一見、少女の様にしか見えなかった。
目が覚めた病院で、始めた見た。
地球上の科学とは、思えなかった。
最初は、タブレットで、操作されている様だった。
何度かのパワーダウンを経て、
梨杏は、予期しない行動をとる様になった。
「奏を守っている?」
そう、思っていたが、回を重ねるに連れ、そうとは、思えなくなってきた。
自分に原因があるのか。
奏と兄弟と言う事は、理解できた。
随分と無茶な兄貴だった。
恐喝や詐欺まがいな事もたくさんやったらしい。
弟を育てる為に、話うい事にも、手を染めた。
そんな弟が、才能に恵まれていると知った時からは、
弟を飯のタネにしてきた。
自分。
ろくなやつで、なかったらしい。
最後の仕事が、何か、やばい事だったらしく、
あんな変なアンドロイドに目を付けられた。
そして、この爺様。
一癖も、二癖もある。
どうして、こんな竹藪に連れてきたのか。
自分の元、彼女らしい美里の祖父と聞いていたが。
「あんた!一体、何を考えて?」
気味の悪い奴らを退治させた?
思わず、年寄りだと思っていても、掴み掛かる朔。
「一体、何を考えて」
「お主が余計な事に手を出すから」
「俺?」
「都合よく、記憶を無くしたものだな」
「爺様、止めて!」
止めに入る美里。
「俺を殺そうとした女と弟を殺そうとしたジジイか」
「あんなのが、あるから、寝た子が起き出す」
「起きだす?」
「お前が、私欲にかられるからだ」
「爺様。あまり、柵を責めないで!」
「ふん・・・」
「一体!奏は、どこに連れて行かれたんだ?あんた達は、一体?」
「それは、わしらだって、あんたに聞きたいよ」
「俺に?」
「本当に記憶がないのか、記憶を失ったふりをしているのか・・・」
爺様は、胸をポケットかr、何かを取り出した。
「死んでもらった方がいいな」
「!」
朔の額に、押し当てられる銃口。
「爺様!」
絶叫する美里。
「なんだよ・・・一体!」
怒鳴りながら、朔の手は、爺様の持つ、銃を握ろうとしていた。




