↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
路地裏の舞姫。月夜の残滓を纒う捨てられ姫。かぐや姫が女の子って、誰が言った?僕が拾った少女は、アンドロイド!  作者: 蘇 陶華


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
36/43

一つくらい、間違いはある。

怒りで、震える。


滅多に、僕は、怒らない。


てか。


表に出さない。


長い間、地下アイドルとして生活してきたせいか、


感情を押し殺すのが、当たり前になっていた。


だけど。


突然、僕らの前に現れて、


梨杏から助けるふりをして、未知の世界に、押し込むなんて、やり方。


許せなかった。


「奏・・・」


兄貴が制する。


「ワザと戦わせているんだよ」


僕は、兄貴に言う。


「変だろう?ワザと、こんな竹林に連れて来た上、変な弓矢まで、準備しているなんて」


「だから、嫌だったんだ。京都なんて」


「どうして、嫌だと思う訳?記憶もないのに」


「・・・ただの、予感だよ」


「予感?兄貴は、本当は、記憶を失ってないんでしょ?」


「そんな事は・・・」


兄貴は、何か、隠している。


「記憶があっても、なくても、お前の兄貴である事に変わりはないし」


「ずっと、兄貴は、トラブルが、絶えないし。いつも、何かに追われていた。それは、変わらないんだなと」


「俺って、そんな兄貴だった?」


「うん・・・いつも。僕は、振り回されてばかりで」


「そうだったか・・・」


記憶がないふりをしているのか。


元々、そんな性格だったのか。


ただ、トラブルの中心には、いつも、兄貴が居た。


「ただ・・・もしかしたらって」


僕に見せていた、いい加減な兄貴は、仮の姿で、記憶を無くしたって言う兄貴が、


本当の姿なのかもって。


そう、あって欲しいと言う思いなのか。


訳のわからない世界で、


気味の悪い火の玉に、思っていた。


何かあっても、


必ず、そこに兄貴が居る。


「・・・だから、本当は、何か、知っているんじゃって」


「いや・・・」


兄貴は、首を振った。


「期待させたみたいだけど、本当に、何もわからない」


「本当に?」


「本当?」


だとしたら、この爺様が、美里を利用し、何か、僕を試そうとしている。


「ふん」


鼻を鳴らす。


「そう簡単に答えを教えるか?」


「そういう事なら」


僕は、弓矢の先を爺様の鼻先に突きつけた。


「これだけの、事そしたんだ。一つ位、間違いがあってもいいよね」


僕の手から、矢は、放たれた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。