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路地裏の舞姫。月夜の残滓を纒う捨てられ姫。かぐや姫が女の子って、誰が言った?僕が拾った少女は、アンドロイド!  作者: 蘇 陶華


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昨日の友は、今日の敵

久しぶり。


まだ、焦げ臭いボロアパートに戻った。


美里は、条件付きで解放された。


余命僅か。


実家に連絡する様に、説得中。


龍さん達が、見守る中、しばらくの現実逃避。


バイトに追われていたっけ・・・。


ベランダで、タバコをふかす。


Tシャッツに、ジーンズ。


ようやくスカート脱いて、素に戻る。


「やっぱ、家に帰った方が」


拒否る。美里。


「悔しんだよ」


「わかる。これからだもんな」


僕ら。


そこそこ売れている。


・・・と思っている。


歌とダンス。


それ以外に、稼ぐ方法は知らない。


「・・・だけど、親が居るなら、帰れよ」


親だって、娘が、すぐ、死ぬとか聞いたら、家出した事、許すって。


帰る場所があるなら、僕だって、そうする。


こんなボロアパートだって、帰るとホッとする。


「・・・なら、一緒に来て」


「行ける訳ないだろう?」


「・・・だって」


何となく、わかっていた。


兄貴の彼女。


正確には、元彼女。


「私・・・ずっと、朔と居る時だって・・・」


いやいや、まずいだろう。


そこで、兄貴が、本を読んでいる。


珍しく。


側にいるのに、告白かよ。


「それ以上言うとさ。友情壊れるし」


そう、あくまでも、僕らは、友達。


それ以上でも、以下でもない。


「もっと、生きたかった」


「まだ、死ぬって・・・あ!ところで、その不死薬って、本当?」


「そう・・・あるみたいよ。」


「まさか・・・嘘みたいな話」


「代々、伝わってきたって」


「何が?代々って・・・」


「裏の皇室」


「裏?」


大きな声を上げたもんだから、兄貴が本から顔を上げた。


すっかり、インテリ風だ。


「大昔、渡された薬。捨てた筈なんだけど、人知れず、守ってきたみたい」


都市伝説か。


僕も聞いた事がある。


表に出ない、皇室があるという。


そんな事、あるはずが無いと思うけど、


その皇室は、日本古来の神器を守っていて、神事を全て仕切っていると言う。


表には出ない。


その裏皇室が、持っていた不死薬を、兄貴が、何処かに持ち出したと言う。


「何で・・・兄貴が、関わる?」


「私みたいな、余命のない人間は、お金を出してでも欲しい。特に、財閥はね」


「金か・・・」


兄貴なら、やりかねない。


「・・・ところで、奏?拾ったって・・・あの彼女」


そう、電池切れたみたいだから、さっきの場所に置いて来た。


「その彼女なんだけど・・・」


ベランダに居る僕の後ろを指す、美里。


「え?」


物凄い音を立てて、梨杏が、降ってきた。


「逃がさないぞ!」


梨杏の顔が怖かった。


「お前を連れ戻しにきた!犯罪者!」


え?僕?


梨杏は、僕に好意的でなかったの?


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