↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
路地裏の舞姫。月夜の残滓を纒う捨てられ姫。かぐや姫が女の子って、誰が言った?僕が拾った少女は、アンドロイド!  作者: 蘇 陶華


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
18/27

彼女の価値

「美里?」


突然の吐血に、その場は、凍りついた。


「龍さん、僕が見ているから」


拘束を解いてほしい。


僕は、懇願した。


龍さんは、美里を引き渡すつもりだった。警察でもに所へ。


それまで、拘束していたが、突然の吐血に、僕は、凍りついた。


きっと、


今は、記憶もない兄貴も、知っていたら。同じだったろう。


「うっ・・・」


吐いた血液の塊に驚く事もなく、美里は、体を丸めた。


「そういう事か」


梨杏が、近づく。


「人は、誰でも、永遠の命を欲しがると聞いた、それ故か」


美里の拘束を外す。


「去るがいい」


「なんで?」


龍さんが阻止する。


梨杏が、龍さんの手を簡単に払い、ドアを開けた。


「罰する迄ではないだろう。もう、時間もない」


「梨杏。僕は、納得していない。どういう事なの?」


「人として、当たり前だ。自分の命が失くなる。だから、不死薬を求めた」


「美里?」


僕は、美里の顔を見た。


「病気だったの?」


そんな事、聞いていない。一緒にファミレスで、朝まで、話し合った。


何でも、僕の話を聞いてくれた。


あんな最低の兄貴と付き合ってくれた。


「美里。僕には言って」


「奏・・・あのさ。言わなくて、ごめん」


「本当なの?」


美里は、黙って、頷く。


「早く、行きな!」


梨杏は、冷たく背中を押し出す。


「待ってくれ」


まだ、話す時間が必要なんだから。


「癌だよ。進行性の。持って、3ヶ月」


「いつ?知ったの」


「2〜3週間前」


無情にも、梨杏は言う。


「知っていたからって、何もできないです」


「梨杏。酷いぞ。美里は、僕の大事な友達なんだ。そんな事言うな」


「本当の事を隠す必要はないです」


梨杏は、僕の前に立ちはだかった。


「関わる事ないです。あなたの友人は、他にもいます」


「そうではなくて、梨杏。知りたいんだ。どうしたら、美里を救う事ができるのか」


「病気で、死ぬか、失敗したから、奴らに殺されるかです」


「奴らって・・・・」


病院で、見たスーツを着込んだ兵士の様な人達。


「梨杏。お願いだ」


「お願い?それは、命令ですか?」


ふと、梨杏の目が、紅く光った気がした。


「そう・・・命令。梨杏、彼女を助けて」


僕が、そう言うと、梨杏は、兄貴の頭を片手で、抱えていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。