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路地裏の舞姫。月夜の残滓を纒う捨てられ姫。かぐや姫が女の子って、誰が言った?僕が拾った少女は、アンドロイド!  作者: 蘇 陶華


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振り返る歴史と裏

「本当に、弟なの」


ここにいるのは、兄貴。


いい加減で、半グレ。


僕を落とす所まで、落としていた兄貴は、龍さんの計らいで、


閉店したテナントが並ぶ、ビルの一角の事務所に身を寄せていた。


「善意でないよ」


龍さんが言った。


「私達も、探すのに、必死だ。欲しい人がいてね」


綺麗事ではないと言う。


「少しでも、手がかりが掴めればと思っている」


テレビやネットニュースでは、兄貴が巻き込まれた事故や病院の爆破ニュースが取り上げられていた。


内容は、僕らが体験した事とは、全く異なっていた。


裏の世界で、何かが、起きている。


そう感じる。


「知らずに済んでいた世界があるって事」


ポツリと龍さんが言う。


「それは、お前達も同じだろう」


それまで、黙っていた梨杏が言う。


「お前らは、見ている様で、見えていない。真実を知らなすぎる」


「そういうお前は、何者なの?」


「私か?」


梨杏が凄んだので、慌てた。


「ちょっと、待って!ここには、美里もいるし、これから先、どうしたらいいか。考えないと」


「間違いなく、兄貴は、捕まり、お前らは、殺される。兄貴は、頭の中、ぐちゃぐちゃにされて」


「美里・・」


隅っこで、縛られている美里に声をかける。


「誰から、聞いたのか、教えて欲しい」


じっと、僕を見る美里。


「僕は、信じていたんだ」


「うん・・・・知っている」


「どうして?兄貴とだって、付き合っていたのに」


「奏。知っているよね。私だって、お金が必要なの」


「ちょっと・・・話を聞いた事があって。朔に聞いた」


「誰から、聞いたの?」


美里は、話しにくそうだった。


「ライブ会場で」


「ライブ会場って」


僕も居る。


「不死薬の事は、ネットでも流れていて・・・裏の」


「それ以上、言うな」


龍さんが止めた。


「それを口にしてはいけない。誰が聞いているか、わからないから」


「裏の?何?」


僕は、龍さんに詰め寄った。


僕も居たライブで流れた情報。


裏の何があって・・・。


不死の薬って。


「知らない方がいい」


「どうして?もう、巻き込まれたんだよ」


「兄貴。何を知っているの?」


「君は、僕の弟なの?可愛いね」


「そんなんじゃないんだよ。しっかりして」


「ごめんね。何が起きたのか、わからないんだ」


いつもの様に、ヘラヘラ笑う。


笑い方、だけ変わらない。


が。


突然、美里が血を吐いたのだった。

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