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転生されたら淑女になった  第21話

第21話:拒絶の「アデュー!」



国王シェルズが、仰々しい羊皮紙を広げ、俺に爵位と領地、そして王家への「忠誠」という名の鎖を突きつけてきた。

慈愛を持って人を接するのが俺の信条だが、相手の魂が腐りきっている場合、それは話が別だ。


(……アンタッチャブル。この茶番、どう思う?)


『最悪。デザインもセンスも古臭くて、見てるだけで吐き気がするわ』


俺は淑女としての優雅な礼を解き、ゆっくりと顔を上げた。

そして、前世の記憶の片隅に眠っていた、あの「最も軽薄で、最も重みのない拒絶の言葉」を、あえてこの神聖な謁見の間で解き放った。


「あーのさぁ……マジで空気読めてなくね? こういう押し付け、今の流行りじゃないわけ。ぶっちゃけ引くわー」


謁見の間が、凍りついた。

国王も、貴族たちも、騎士たちも。誰もが耳を疑い、目の前の銀髪の淑女が発した「不適合な言語」に思考を停止させる。

俺は構わず、腰に手を当ててフワリと髪を払った。


「ウケる。自分たちが特別だと思ってんの? ……アタしたち、ちョー忙しい中アンタたちのコマになるつもり、一ミリもないから。アデューッ!」


それは、積み上げてきた権威という名の虚飾を、たった一言でゴミ箱へ放り込む「究極の解体」だった。






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