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転生されたら淑女になった 第14話
第14話:命名、そして覚醒
「――ふん。面白い男だ。……で、私をどう呼ぶつもりだ? 『闇』か? 『魔王』か?」
俺は少しだけ考え、前世の記憶の片隅にある、若者たちが使っていた威勢のいい言葉を繋ぎ合わせた。
「…お前の名前は今日から『ダークアルキメットウルトラスーパーアンタッチャブル乙女』だ。……アンタッチャブル氏、と呼ばせてもらうぜ」
闇が、信じられないものを見るように激しく揺れた。
「……は? な、何その長い名前…… ウケるんだけど!」
影は震えながら、やがて歓喜するように弾けた。
「……いいわ。最高にイカしてるじゃない。気に入ったわ、その名前!」
名前を付けるということは、その存在を認め、敬意を払うということだ。
アンタッチャブル氏。
彼女は俺の内に潜む怪物ではなく、同じ魂を分け合う、一人の淑女となった。




