表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/30

転生されたら淑女になった  第11話

第11話:性能評価の夜



事件から数日が過ぎた。

俺は自室のテラスで、夜風に吹かれながら自分の掌を見つめていた。

二百五十名のうち、半数以上を失ったという「結果」。職人として、これほど不出来な納品はない。


(……準備不足だった。機体の出力は申し分ないが、俺自身の『制動』と『見極め』が甘

かったな)


人や道具を慈しむということは、ただ優しく接することではない。その限界を知り、守り抜くことだ。

俺は静かに思念を飛ばし、内なる闇――まだ名もなき力に語りかける。


(……お前、俺が危機に陥った時だけ顔を出すな。一日のうち、全力が出せるのはせいぜい

五回。それ以上は機体が、いや、俺の心が持たん。……この制限を『仕様』として組み込む

ぞ)


内側から、くすくすと嘲笑うような気配が返ってくる。

俺は焦らない。不機嫌な機械をなだめるように、ゆっくりと対話を続ける。

自らの不完全さを認めることから始まるのだ。

俺は深い溜息と共に、夜の静寂を慈しむように目を閉じた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ