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第97話 精鋭化!

 祭壇の前で、陸は戦い続けるスケルトンたちと自分のステータスを何度も見比べていた。経験値の細かな数字は見えない。あとどれだけで上がるのかも分からない。


 だから、今は待つしかなかった。


━━━━━━━━━━━━━━

佐藤陸

Lv.30

━━━━━━━━━━━━━━


「来た!」


 陸は反射的に声を上げた。


「きた!?」


「30! やっと30!」


 すぐにスケルトンラッシュを開く。


━━━━━━━━━━━━━━

スケルトンラッシュ

ランク:SSS


倒したモンスターを

スケルトン化することができる。


【召喚上限】

現在:40体

使用者がLv.10上昇するごとに

召喚上限+10体


【進化】

一定レベルに達したスケルトンを

上位個体へ進化させることができる。


【追加能力】

スケルトンフュージョン


スケルトンストック


精鋭化

━━━━━━━━━━━━━━


「40体……よし!」


 そこは予想通りだった。陸の目は、そのまま一番下の見慣れない項目で止まる。


「……精鋭化?」


 すぐに開いた。


━━━━━━━━━━━━━━

【精鋭化】


スケルトンを召喚する際、

精鋭個体として召喚することができます。


精鋭個体は

全ステータスが1.3倍になります。


必要召喚枠:10


空き召喚枠が10未満の場合、

精鋭化は使用できません。

━━━━━━━━━━━━━━


「一体で十枠!?」


 思わず声が出た。だが、現在の召喚数は三十体で、上限は四十体になったばかりだ。


「……今ちょうど十空いてるじゃん!」


 陸は祭壇の中央で戦っていたオークウォーロードを選び、一度ストックへ戻した。そのままスケルトンストックを開き、今戻した個体を選ぶと、普段の召喚とは別に新しい項目が増えていた。


━━━━━━━━━━━━━━

オークウォーロード C Lv.33


【召喚】

【精鋭化して召喚】

━━━━━━━━━━━━━━


「これ!」


 迷わず選ぶと、地面へ青白い光が広がった。その中から現れたのは、見慣れたオークウォーロードスケルトンだ。体格は変わっていない。


「おお……!」


 太い骨の表面には淡い金色の光が薄くまとわりつき、眼窩の奥にも同じ色の光が灯っている。腕を動かすと、細かな光の粒が骨の周りからわずかに散った。


「きらきら!」


 エリナが嬉しそうに声を上げる横で、陸はすぐに鑑定した。


━━━━━━━━━━━━━━

オークウォーロード

ランク:C

Lv.33


HP  627(+145)

MP  109(+25)

筋力 212(+49)

耐久 204(+47)

敏捷 83(+19)

賢さ 60(+14)


【スキル】

ウォークライ

ヘヴィブレイク

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「……強っ!」


 括弧の外に出ている数字が、精鋭化まで含めた現在の能力値。括弧の中が、精鋭化で上乗せされた分だ。陸の視線が筋力で止まる。


「212……ゴーレムより上じゃん!」


 アイアンゴーレムの筋力は188だった。耐久310にはまだ届かないが、それでも前に戦った時とは違う。


「これなら……!」


 陸はそのまま残り時間を開いた。


━━━━━━━━━━━━━━

文明攻略戦

残り時間:3時間09分

━━━━━━━━━━━━━━


「やばっ!」


 ここで他の個体まで試している時間はない。城までの移動時間を考えれば、もう出るべきだった。


「行くぞ、エリナ!」


「おしろ?」


「城!」


「いく!」


 陸は精鋭化したオークウォーロードをストックへ戻した。淡い金色の光ごと姿が消え、使用していた十枠が空く。


 続けて祭壇周辺の戦闘用スケルトンたちを次々とストックへ戻し、高速移動向けの個体へ入れ替えていく。祭壇で育てた高速探索部隊も、今ではCランクまで進化している。


「全員、城まで全速力!」


 最後に残っていた椅子を所持アイテムへ放り込み、ホバーバイクを取り出す。


「エリナ、乗って!」


「うん!」


 エリナが後ろへ乗ったのを確認すると、陸はすぐにホバーバイクを走らせた。高速移動向けのスケルトンたちも一斉に城へ向かう。


 ホバーバイクは草原の上を一気に加速していった。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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