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第87話 総合5位!

 誘魔の香炉を止めて家へ戻ると、リビングにいたエリナがすぐにこちらを振り向いた。


「リク、おそい!」


「ごめん! 今日かなり遅くなった!」


 陸はエリナと一緒に夕飯を食べ、そのまましばらくリビングでゆっくり過ごした。


 風呂から上がってソファへ座ると、エリナもすぐ隣へやってきた。身体の疲れも少し抜け、ようやく一息つく。


「そういえば、ランキングどうなったんだろ」


 第11階層へ来てからは、探索やスケルトンの育成に集中していてランキングを確認していなかった。陸は文明攻略戦の総合ランキングを開いた。


━━━━━━━━━━━━━━

【総合ランキング】


1位 レイヴァ

所属文明:セラディア

到達階層:第11階層

攻略進行度:33.4%


2位 グラド

所属文明:セラディア

到達階層:第11階層

攻略進行度:27.8%


3位 シア

所属文明:セラディア

到達階層:第11階層

攻略進行度:22.1%


4位 ネイア

所属文明:セラディア

到達階層:第11階層

攻略進行度:16.5%


5位 JOHN

所属文明:地球

到達階層:第11階層

攻略進行度:5.2%

━━━━━━━━━━━━━━


「えっ、5位!?」


 思わず身体を起こす。第10階層へ入った時は、まだ総合15位だった。


「リク、すごい?」


「すごい! めっちゃ上がってる!」


 自分の名前を見ていた陸の視線が、そのまま一番上まで戻る。


「……いや、一位はまだ遠いな。もう33%か」


 第10階層でも同じ階層までは並んだが、レイヴァとの差は大きかった。第11階層へ上がってからも、それは変わっていない。グラド、シア、ネイアもその間に並んでいる。


「ずっと上位はセラディアだよな。ほんと強いな、あいつら」


 最初にランキングを見た時、自分は総合百位前後だった。そこから順位を上げ、第10階層では総合15位。そして今は5位まで来ている。


 陸はもう一度、自分の名前を見る。


「まだ差はあるけど……ここまで来たなら、狙える!」


「リク、いちばん?」


「おう。狙う!」


 エリナが嬉しそうに翼を動かす。陸はもう一度ランキングを上から下まで見てから画面を閉じた。


 その日はもうダンジョンへ戻らず、そのままエリナと家で過ごして眠った。


 翌朝。


 朝食を終えると、陸は管理画面から生産系の項目を開いた。


「今日は装備作るぞ!」


 昨日までの育成で、軍団にはCランクが二体生まれ、Eランクだった個体も次々にDランクへ進化している。体格も役割も変わった以上、今までの装備のままではもったいない。


 ダンジョンで集めてきた素材やアイテムを確認し、必要なものを選んでいく。足りない分にはポイントも使うことにした。


 そこで陸は、作業に参加させるスケルトンたちのステータスにも目を向けた。


「こいつらも前よりかなり上がってるんだよな」


 鍛冶を任せる個体は筋力や耐久が伸び、魔法系の個体もMPや賢さが以前より高くなっている。錬金は作業者のステータスやスキルでも仕上がりが変わる。


「これ、前よりいいの作れそうじゃん!」


 まずはオークウォーロードとハイオーガの装備からだ。昨日、進化した二体を見た時は、それまで使っていた武器が小さく見えるほど身体が大きくなっていた。


「ウォーロードはやっぱ斧だよな!」


 今の巨体と筋力に合わせ、以前より大きく重い大斧を選ぶ。素材と作業者を決めると、鍛冶に参加したスケルトンたちが作業を始めた。


 工房に金属音が響き、やがて大斧が完成する。


「おおっ!」


 刃も柄も一回り大きい。陸は完成した大斧を見てから、すぐにハイオーガ用の大型棍棒へ移った。


「こっちもでかいやつでいこう!」


 ハイオーガの太い腕で思い切り振り回せる大きさにし、同じように作業を進めてもらう。


 二体分を決めると、他の進化したスケルトンたちの装備もまとめて揃えていった。前衛には剣や盾、弓を使う個体には新しい弓、魔法を使う個体には杖。進化後の身体や戦い方に合わせ、必要な装備を次々に作らせていく。


 作業台の上へ武器や防具が増えていき、必要な分が揃うと今度は錬金へ移った。使える素材と作業者を選び、完成した装備を順番に強化していく。


 以前より育ったスケルトンたちに任せた分、出来上がった装備も明らかに良くなっていた。


「やっぱ違う!」


 大斧を持ち上げて眺め、今度は隣に置かれた大型棍棒を見る。昨日までとは違う二体がこれを持つ姿を想像すると、早く実際に装備させたくなる。


 さらに剣、盾、弓、杖と強化を進め、最後の一つが仕上がった。


「できた!」


 作業台の周りには、進化したスケルトンたちのために作った新しい装備が並んでいた。陸はその中から大斧を手に取り、重さを確かめるように少し持ち上げた。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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