↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
82/203

第82話 オークチャンピオンが二体!?

 第11階層へ入った陸は、エリナと戦闘用のスケルトンたちを連れて草原を進んでいた。


 洞窟と違って、進む先はずっと見えている。それなのに歩いても景色がなかなか変わらない。低い丘を一つ越えたところで、陸は遠くに動く影を見つけた。


「あれ、モンスターじゃない?」


 草の向こうに、大きな影が二つ見える。


 陸はエリナを近くに置いたまま、スケルトンたちと一緒に距離を縮めていく。


 やがて、二つの影がはっきり見えた。


 太い腕。分厚い身体。両手には幅の広い大斧。


「……オークチャンピオン?」


 陸は思わず足を止めた。


 ボスバトルの第四戦で、あれだけ苦戦した相手だ。今も同じオークチャンピオンスケルトンを一体持っている。


 だが、目の前には二体いる。


「マジか。しかも二体いるんだけど!?」


 二体のオークチャンピオンもこちらに気づき、大斧を持ち上げた。


 陸はすぐに鑑定する。


━━━━━━━━━━━━━━

オークチャンピオン

ランク:D

Lv.20


HP 248

MP 42

筋力 92

耐久 84

敏捷 36

賢さ 23


【スキル】

バトルオーラ

グランドクラッシュ

━━━━━━━━━━━━━━


 陸はそのまま、もう一体にも鑑定を使う。


━━━━━━━━━━━━━━

オークチャンピオン

ランク:D

Lv.21

━━━━━━━━━━━━━━


 以前戦ったオークチャンピオンはLv.29だった。それよりは低い。


 けれど、ボス部屋でもイベントの相手でもない。草原を歩いていただけで、Lv.20とLv.21のオークチャンピオンが二体いる。


「マジか……このレベルが普通にいるのかよ」


 二体のオークチャンピオンが走り出す。


「よし、倒せ!」


 戦闘用のスケルトンたちが一斉に前へ出た。


 一体の大斧をオークチャンピオンスケルトンが正面から受け止め、その横へ別の前衛が回り込む。もう一体には矢と魔法が飛び、動きが止まったところへ剣を持ったスケルトンたちが一気に距離を詰めた。


 大斧が何度か振られたが、数で囲まれた二体はすぐに押し切られた。


「よし!」


 倒れた二体をスケルトン化してストックへ戻してから、陸は草原を見回した。


 今の戦力なら、この二体には苦戦しなかった。


 それでも、第11階層へ入って最初に見つけたモンスターがオークチャンピオンだ。


「これ、先にもっと強くした方がいいな」


 陸は少し考える。


「レベル上げて、進化できるやつ増やしたい。装備ももっと強くしたいし」


 そうなると、やはり一番早いのは誘魔の香炉だ。


 陸は周囲の草原へ目を向けた。


 前も横も後ろも開けている。ここで香炉を使えば、どこからモンスターが集まってくるか分からない。


「ここで使うのは怖いな……」


 周りを岩壁や崖に囲まれていて、スケルトンたちが戦える広さはある。でも、外から入ってこられる道だけは狭い。


 そんな場所があれば、今よりずっと安全に戦える。


「……探してもらうか」


 陸は戦闘用のスケルトンを一部ストックへ戻し、空いた召喚枠に高速探索部隊を五組呼び出した。


 二体のナイトウルフと一体のエコーバット。それが五組、十五体。


「この辺りを探してきて。周りが岩とか崖で囲まれてて、中は広い。入れる道は狭い場所」


 五組が陸へ向きを揃える。


「モンスターとは戦わなくていい。見つかったら逃げて、そのまま探してくれ。いい場所を見つけたら、俺のところまで戻ってきて」


 命令を受けた五組が一斉に動き出した。


 ナイトウルフたちが草を蹴り、エコーバットがその上へ飛び上がる。十五体はそれぞれ違う方向へ広がり、低い丘の向こうへ次々と姿を消していった。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

面白かった、続きが気になると思っていただけましたら、ブックマークや☆評価、感想で応援していただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。