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第45話 増える強者たち!

 強化された鼓舞の杖を作業台へ置いても、陸は錬金の画面を閉じなかった。


「せっかくだし、ボスバトルで使えそうなのもうちょい作っとくか!」


 一覧から、敵の筋力を下げる薬、賢さを下げる薬、味方の筋力を高める薬を選んでいく。


「よし。これも作っとこ!」


 三体のゴブリンメイジが作業を続け、しばらくすると作業台の端には色の違う小瓶がいくつも並んだ。


「おお、結構できたな!」


 必要そうな分を何本かずつ揃えたところで、陸は錬金を終了した。


 三体のゴブリンメイジが青白い光に包まれて消え、その直後、陸の足元にも光が広がる。視界が切り替わると、自宅のリビングへ戻っていた。


 陸はソファへ座り、背もたれに身体を預けた。


「そういや、ランキング今どうなってんだ?」


 ボスバトルを終えたあとに見た時は、第四戦まで進んでいたのはALEXだけだった。


 ランキングを開く。


「おっ……増えてる!」


━━━━━━━━━━━━━━

1位 ALEX

到達戦:第四戦

進行度:残HP93%


2位 周昊(ジョウ・ハオ)

到達戦:第四戦

進行度:残HP96%


3位 桐谷真帆(きりたにまほ)

到達戦:第四戦

進行度:残HP98%

━━━━━━━━━━━━━━


 ALEXの記録は変わっていない。その下に、前にはなかった二人の名前が並んでいる。


「名前に読みまで出るんだ。こういうとこ親切だな」


 陸は周昊(ジョウ・ハオ)、桐谷真帆と順に目を移した。二人とも第四戦まで進んでいる。


「もう三人も第四戦か……」


 そのまま一覧を下へ送る。


「俺は?」


 二十位を過ぎてもJOHNは出てこない。指を動かし続け、三十位を越えたところでようやく見慣れた名前が現れた。


━━━━━━━━━━━━━━

31位 JOHN

スキル:スケルトンラッシュ

ランク:SSS

到達戦:第三戦

進行度:残HP46%

━━━━━━━━━━━━━━


「31位!? 九個も落ちてんじゃん!」


 陸は画面を見たまま眉を寄せた。上には、第四戦まで進んだ名前が三つ並んでいる。


「くっそ……」


 ソファから立ち上がると、そのまま玄関へ向かった。


 けれど、数歩進んだところで足が止まった。


「……待てよ」


 陸はスケルトンの管理画面を開く。


 Lv.19の個体が六体。スケルトンウォリアー、ゴブリンソルジャー、シルバーホーンラビット、コボルトウォリアー、それにブラックウルフが二体。


「こいつら、まだ上がるかもしれないんだよな。イベント終わるまで日あるし……一体でも20いってくれたらでかいな」


 陸はしばらくLv.19の表示を見てから、玄関へ向けていた身体を戻した。


「じゃあ、もうちょい待つか!」


 今日は朝からずっと動きっぱなしだ。ソファまで戻ると、そのまま深く座り込んだ。


「さすがに疲れた……一旦休も」


 それからも三つの部隊は、第6階層で探索を続けた。


 翌日も、その次の日も、陸は何度も管理画面を開いた。ほかの個体のレベルが上がっていく中、気になっているLv.19の表示はなかなか20へ変わらない。


 それでも三部隊は探索を続け、ボスバトル最終日を迎えた。


 陸は起きるとすぐに管理画面を開いた。


「今日が最後か……」


 いつものように一覧を見ていく。


 その途中で、指が止まった。


━━━━━━━━━━━━━━

スケルトンウォリアー

ランク:E

Lv.20

━━━━━━━━━━━━━━


「おっ! 20いってる!」


 陸は身体を起こし、すぐに他のLv.19だった個体へ目を移した。


 ゴブリンソルジャー。シルバーホーンラビット。コボルトウォリアー。


 そして、ブラックウルフ。


━━━━━━━━━━━━━━

ブラックウルフ

ランク:E

Lv.20

━━━━━━━━━━━━━━


「こっちも!? 二体も20いってんじゃん!」

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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