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第31話 遊び部屋がすごすぎる!

 収納を見終えた陸は、廊下の先へ進んだ。


 次の扉を開けると、大きな窓の向こうに広いベランダが見えた。


「ベランダも見てみるか!」


 窓を開けて外へ出る。


「広っ!」


 前のベランダとは比べものにならない。洗濯物を干すためだけの細い場所ではなく、横にも奥にもかなり余裕がある。


 端には小さなテーブルと椅子。その少し先には、背もたれの大きなリクライニングチェアまで置かれていた。


「こんなのまで置いてあんのか!」


 陸はすぐチェアへ座ってみる。


 背もたれへ身体を預けると、ゆっくり後ろへ倒れていった。脚も伸ばせて、ほとんど寝転がるような姿勢になる。


「おお……めっちゃ楽だな!」


 そのまま少し身体を伸ばし、しばらく座ってみる。


 外の空気を感じながら、何もせずぼんやりできる。テーブルへ飲み物を置いて、そのままここで過ごすのも良さそうだった。


「ここでのんびりするの、最高だろうな!」


 陸はもう一度深く背もたれへ沈んだ。


 しばらくしてから起き上がり、今度はベランダの端まで歩いてみる。戻ってくると、さっきのチェアへもう一度目を向けた。


「これ絶対使うわ」


 ベランダを出て、次の扉を開ける。


 中には大きなモニターが並び、デスクの上にはゲーミングPC。横にはゲーム機、その前には大きなゲーミングチェアが置かれていた。少し離れたところにはソファまである。


「ゲームルーム!」


 陸はすぐ中へ入る。


「うわ、めっちゃ揃ってる!」


 まずゲーミングチェアへ座ってみる。背もたれや肘置きを動かしながら、正面のモニターを見る。


「椅子もいいな!」


 そのままPCの電源を入れる。画面が立ち上がると、陸はマウスを動かしながら中を軽く確認していった。


「ゲームも結構入ってるじゃん!」


 見覚えのあるタイトルもいくつか並んでいる。陸は一覧を少し送り、気になったタイトルの詳細を何本か開いて見ていった。


「これも後でやろ!」


 PCの電源を落とすと、今度はゲーム機の方へ移る。コントローラーを一つ持ち上げ、手の中で軽く握ってから、ソファにも座ってみる。


「いや、ゲームだけで一部屋あるの贅沢すぎるな!」


 しばらくそのまま部屋を眺めてから、陸は廊下へ戻った。


 次の扉を開ける。


「……おお!」


 中は今までの部屋とは雰囲気が違っていた。


 正面の壁には巨大なスクリーン。向かいには何人も座れそうな大きなソファが並び、壁や天井にはいくつものスピーカーが埋め込まれている。照明も普通の部屋より少なく、少し暗めだった。


「ホームシアター!」


 陸はすぐ中へ入った。


「これが500万Pのやつか!」


 前にショップで見た時は、高すぎてすぐ諦めた設備だった。


 それが今は、目の前にある。


「いや、これはすげえな……!」


 陸はまずソファへ座る。


 正面を見ると、スクリーンが視界の大部分を占めている。横を向けば、壁にも天井にもスピーカーが配置されていた。


「画面でかっ!」


 近くにあった操作パネルへ触れてみる。


 照明の明るさを落とすと、部屋の中が一気に暗くなった。さらにスクリーンの電源を入れると、白かった画面にメニューが浮かぶ。


「おおお……!」


 陸はスクリーンから目を離さないまま、操作パネルへ手を伸ばした。


 試しに短い映像を一つ流してみる。


 スクリーンいっぱいに映像が広がり、次の瞬間、前だけでなく横や後ろからも音が響いた。


「うわ、音すげえ!」


 陸は左右を見回す。


「家でこんなの見れんのかよ!」


 少しの間そのまま映像を見てから、陸は再生を止めた。


 画面が消えても、しばらくソファから動かなかった。


「……これ、めっちゃいいな」


 陸は消えたスクリーンを見たまま、さっきまで響いていた音を思い返す。


「ホームシアターまで一括アップグレードに入ってんの、かなり得だったな!」


 陸は照明を戻し、ようやくホームシアターを出た。


 最後に残っていた扉を開ける。


「お、ここがトレーニングルームか!」


 中にはランニングマシン、ベンチ、ダンベル、それにいくつかのトレーニングマシンが並んでいた。


「結構ちゃんとしてんな!」


 陸は近くのダンベルを一つ持ち上げてみる。


「おもっ!」


 すぐに元の場所へ戻す。


 今度はランニングマシンの操作部分を少し触り、ベンチや他のマシンも順番に見ていった。


「家の中でここまで運動できんの、結構いいな!」

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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