↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
28/65

第28話 第6階層は別世界!?

「うおっと!」


 靴底が丸い岩の上で滑り、陸は慌てて隣の岩へ手をついた。


「危なっ。石の通路って歩きやすかったんだな……」


 青白く光る鉱石が点々と埋まった洞窟を、十七体のスケルトンと一緒に進んでいく。足元は岩だらけで、少し先へ進むだけでも何度も足を置く場所を選ばされた。


 しばらく進んだところで、先頭のスケルトンウォリアーが止まる。


「ん?」


 前方の岩陰から、四つの影が這い出してきた。


「おっ、モンスター!」


 暗い緑色の鱗。地面を這うような低い身体。太い尻尾を引きずる大型のトカゲが、牙を見せながらこちらへ向きを変える。


 陸はすぐ一体へ鑑定を使った。


━━━━━━━━━━━━━━

ケイブリザード

ランク:E

Lv.11


HP 74

MP  6

筋力 36

耐久 42

敏捷 22

賢さ  5

━━━━━━━━━━━━━━


「Eランク! ほんとに普通の敵もランク上がってる!」


 次の瞬間、ケイブリザードが岩場を蹴った。


「前衛、止めて! アーチャーはピアシングショット! メイジもスキル!」


 スケルトンたちが一斉に動く。


 三体のアーチャーが放った骨矢は、矢じりの周囲に白い光をまとった瞬間、一気に加速した。そのうち一本が先頭のケイブリザードの胴へ深く突き刺さる。


 ほぼ同時に、別の一体へファイヤーボールが直撃した。


 ドォンッ!


 炎と煙が岩場に広がる。


 その中から、黒く焦げたケイブリザードが飛び出してきた。


「マジか! ファイヤーボール直撃してんのにまだ突っ込んでくるのか!」


 コボルトスケルトンが小盾を構える。


 ガンッ!


 ケイブリザードの頭が盾へぶつかり、コボルトスケルトンの足が岩の上を滑った。横からゴブリンソルジャースケルトンが剣を叩き込み、さらにウォリアーが踏み込む。


 それでも一撃では崩れない。


 別のケイブリザードにも矢と魔法が当たり、岩場のあちこちで前衛とのぶつかり合いが続く。


「第6階層に入った途端、敵のレベル上がりすぎだろ!」


 十七体で囲めば押し切れる。前衛が動きを止め、その後ろから矢と魔法を重ねていく。


 やがて一体が倒れ、少し遅れて二体目も崩れた。残った二体も前衛に囲まれ、最後はスケルトンウォリアーの剣を受けて動かなくなる。


 四体とも、もう動かない。


「よし!」


 陸は倒れたケイブリザードを見回し、そのうち一体へ駆け寄った。


「一体は仲間にしよ! この硬さなら絶対役に立つ!」


 手を向ける。


「スケルトンラッシュ!」


 青白い光が大きな身体を包む。暗い緑色の鱗が光の中へ消え、長い背骨と太い尻尾を持つ骨格が組み上がっていく。


「おお! 尻尾なっが!」


 ケイブリザードスケルトンが低い姿勢で陸の前に立った。


「これでスケルトン十八体目だな!」


 新しく加わった一体を眺めてから、陸は洞窟の奥へ向き直る。


「よし、行こう!」


 探索を再開してしばらく進むと、岩の向こうから硬いものが擦れる音がした。


「ん?」


 前方に、人型の影が見える。


 緑色の肌。太い腕と脚。手には幅広の鉄剣。


 陸の足が止まった。


「……あれ? ゴブリンソルジャー?」


 鑑定結果が浮かぶ。


━━━━━━━━━━━━━━

ゴブリンソルジャー

ランク:E

Lv.10

━━━━━━━━━━━━━━


「やっぱそうだ! 第1階層のボスがここじゃ普通に出てくんのか!」


 岩陰から、もう一体が続いて姿を現した。


 二体が同時に剣を構える。


 陸はすぐ腕を上げた。


「ブラックウルフ、ラッシュファング! ケイブリザードも行け!」


 ブラックウルフスケルトンの全身を青白い光が包む。


 次の瞬間、黒い骨格が岩場を一気に駆け抜けた。


 ゴブリンソルジャーが剣を振るより早く正面からぶつかり、その身体を大きくよろめかせる。


 反対側では、ケイブリザードスケルトンが低い姿勢のまま走り込んだ。幅広の剣が振り下ろされるが、身体をひねりながらそのまま押し込み、ゴブリンソルジャーを岩壁際まで下がらせる。


「押してる! そのまま行け!」


 そこへ既存の前衛も加わった。


 矢と魔法が飛び、二体のゴブリンソルジャーはほとんど何もできないまま追い込まれていく。


 少しして、二体とも岩場へ倒れた。


「第1階層じゃあんなに強そうに見えたのにな」


 戦闘は、それで終わった。


「よし。十八体いるし、また三つに分けるか。そっちの方がボス部屋探すのも早いだろ」


 前に組んでいた三つの部隊へ分け直し、二体のブラックウルフスケルトンとケイブリザードスケルトンを一体ずつ加える。


「敵を倒しながらボス部屋を探してくれ。危なそうだったら無理せず戻ってこい!」


 三つの部隊は、それぞれボス部屋を探しに洞窟の奥へ向かっていった。


最後まで読んでいただきありがとうございます!

面白かった、続きが気になると思っていただけましたら、ブックマークや☆評価、感想で応援していただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。