表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
23/40

第23話 大量進化祭り!

 スケルトンたちを第2階層の探索へ送り出してから、二日が経っていた。


 陸は起きている間、数時間おきに玄関を開けてダンジョン側を覗いていたが、十体はなかなか戻ってこない。


「結構かかるな。第2階層、思ったより広いのか?」


 その日も様子を見ようと玄関を開ける。


「おっ!」


 石造りの通路に、五体のスケルトンが揃って立っていた。先頭にはスケルトンウォリアー。その後ろに四体のゴブリンスケルトンが並んでいる。


「帰ってきてる! ボス部屋、見つけたのか?」


 コクッ。


 五体が揃って頷いた。


「よっしゃ! やっと見つかった!」


 陸はすぐダンジョン側へ出ると、もう一つの部隊へ帰還を命じた。


「これでボスに行けるな。……そういや、お前らどれくらい育ったんだ?」


 待っている間にウィンドウを開く。ポイントも所持品も増えていたが、今回は軽く眺めるだけにして、そのままゴブリンスケルトンたちのレベルを確認した。


━━━━━━━━━━━━━━

【ゴブリンスケルトン】


Lv.10

Lv.10

Lv.10

Lv.10

Lv.10

Lv.11

Lv.11

Lv.11

━━━━━━━━━━━━━━


「え、全員レベル10超えてんじゃん! 一気に進化できるな!」


 並んだ数字を見ていた陸の顔が、一気に明るくなる。


 そのままウィンドウを眺めたり、玄関前を行ったり来たりしながら待つ。しばらく経っても姿は見えず、陸がもう一度通路の奥へ目を向けた頃、ようやく骨の足音が聞こえてきた。


 カタ、カタ、カタ――。


「あ、戻ってきた!」


 ゴブリンソルジャースケルトンを先頭に、残りの五体が姿を見せる。十体が揃ったところで、陸は進化させる八体から短剣と棍棒をまとめて受け取った。


「じゃあ、進化先見てみるか。今回は何になれるんだ?」


 一体を選び、進化先を開く。


━━━━━━━━━━━━━━

【進化先を選択してください】


ゴブリンソルジャースケルトン

近接戦闘に適した進化。


ゴブリンアーチャースケルトン

弓による遠距離戦闘に適した進化。


ゴブリンメイジスケルトン

魔法による遠距離戦闘に適した進化。

━━━━━━━━━━━━━━


「お、今回も三つある!」


 近接、弓、魔法。前に見た三系統と似ているが、今回はゴブリン由来の進化になっている。


「今はウォリアーとソルジャーが前にいるし、後ろを増やした方が良さそうだな。ソルジャー二体、アーチャー三体、メイジ三体でいこう!」


 まずは二体をゴブリンソルジャースケルトンへ進化させる。


 変化が収まると、二体とも肩幅が広がり、腕や脚の骨も明らかに太くなっていた。並んでいる既存のゴブリンソルジャースケルトンと比べても、近い体つきになっている。


「おお、かなりガッシリしたな!」


 陸は一体を鑑定する。


━━━━━━━━━━━━━━

ゴブリンソルジャースケルトン

ランク:E

Lv.10


HP 44

MP  8

筋力 32

耐久 28

敏捷 25

賢さ  7

━━━━━━━━━━━━━━


「いいじゃん! かなり強くなってるな。これなら前でもかなり戦えそうだ!」


 スキル欄も確認したが、新しい名前は増えていない。


「ソルジャーはスキルなしか。まあ、このステータスなら十分強いな」


 続いて三体をゴブリンアーチャースケルトンへ進化させる。


 変化を終えた三体は、ソルジャーより細身だった。腕や脚はすらりと長く、手には白い骨を組み上げたような弓。背中には同じ素材の矢筒まで付いている。


「うわ、めっちゃ弓兵っぽくなった! 弓まで付いてくるんだな!」


 陸は一体の横へ回り込み、弓と矢筒を近くで眺めてから鑑定する。


━━━━━━━━━━━━━━

ゴブリンアーチャースケルトン

ランク:E

Lv.10


HP 38

MP  9

筋力 30

耐久 22

敏捷 34

賢さ  8


【スキル】

ピアシングショット

━━━━━━━━━━━━━━


「敏捷たっか! 34もあるのか。筋力も30あるし、かなり動けそうだな」


 陸はソルジャーの数値と見比べる。


「耐久は低めか。じゃあ、前に出すより後ろから撃たせた方が良さそうだな」


 そのままスキル欄を開いた。


━━━━━━━━━━━━━━

ピアシングショット


力を込めた強力な一矢を放つ。

━━━━━━━━━━━━━━


「ピアシングショット! 名前からして強そうだな」


 陸は骨の弓と矢筒をもう一度見る。


「撃ったら矢がどうなるんだろ。速くなるのか、それとも何か変わるのかな。ボスに当てたらどれくらい効くのかも気になるな!」


 まだ一度も見ていない新しい攻撃を想像すると、早く試してみたくなった。


 最後は三体のメイジ。


「魔法、何使えるんだろ」


 進化が終わると、三体の骨格はアーチャーよりさらに細くなっていた。細い腕の先には長い白骨の杖。先端だけ少し複雑に枝分かれしていて、近接用の武器とは明らかに雰囲気が違う。


「おお……! 杖持つだけで一気に魔法使い感出るな!」


 陸は三体を順番に見てから、すぐ一体目を鑑定する。


━━━━━━━━━━━━━━

ゴブリンメイジスケルトン

ランク:E

Lv.10


HP 33

MP 24

筋力 18

耐久 19

敏捷 23

賢さ 29


【スキル】

ファイヤーボール

━━━━━━━━━━━━━━


「うわ、賢さ29!? MPも24ある!」


 ソルジャーやアーチャーとは数字の並びがまるで違う。筋力は18まで下がっている。


「ここまで変わるんだ。もう完全に魔法使い用のステータスだな」


 そのままスキル欄へ目を落とす。


「ファイヤーボール……マジで魔法使えるんだ!」


 陸は杖の先へ目を向ける。


「ここから火の玉飛ぶのかな。早く見てえな!」


 陸はそのまま二体目を開いた。


━━━━━━━━━━━━━━

【スキル】

アイスショット

━━━━━━━━━━━━━━


「……ん?」


 三体目も確認する。


━━━━━━━━━━━━━━

【スキル】

ウィンドカッター

━━━━━━━━━━━━━━


「え、違うじゃん! 同じメイジでも覚える魔法は違うのか!」


 陸はファイヤーボール、アイスショット、ウィンドカッターの表示を順番に見直す。


「火と氷と風か。三体とも別なの、めっちゃいいな!」


 骨の杖を持つ三体が並んでいるだけなのに、さっきまでとは軍団の見え方がまるで違っていた。


 八体すべての進化が終わる。


 大柄なスケルトンウォリアー。三体のゴブリンソルジャースケルトン。骨の弓を持つ三体のゴブリンアーチャースケルトン。そして、骨の杖を持つ三体のゴブリンメイジスケルトン。


 少し前まで似た姿のゴブリンスケルトンが並んでいた軍団は、見た目からして大きく変わっていた。


「……一気に軍隊っぽくなったな」


 陸は満足そうに十体を眺め、ボス部屋を見つけてきた部隊へ向き直る。


「場所、覚えてるよな?」


 コクッ。


「よし。じゃあ、新しいお前らの実戦だな。ボスを倒しに行こう!」

最後まで読んでいただきありがとうございます!

面白かった、続きが気になると思っていただけましたら、ブックマークや☆評価、感想で応援していただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ