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139/203

第139話 Bランク進化!

 三日目の朝。


 目を覚ました陸は、隣でまだ丸くなっているエリナを起こさないように身体を起こした。テントの外では、もう剣や魔法の音が響いている。


「今日こそ……」


 外へ出て、戦っているグランドナイトを確認する。


━━━━━━━━━━━━━━

グランドナイト

ランク:C

Lv.40


HP  635

MP  292

筋力 370

耐久 342

敏捷 381

賢さ 213


【スキル】

フォーススラッシュ

エアステップ

グランドアクセル

ブレイドカウンター

━━━━━━━━━━━━━━


「上がってる!」


 思わず声が大きくなった。


 テントの中から物音がして、眠そうなエリナが顔を出す。


「リク?」


「40になった! やっと進化できる!」


「おお!」


 陸はすぐにグランドナイトの進化を選ぶ。目の前へ新しい表示が開いた。


━━━━━━━━━━━━━━

【進化先を選択してください】


ロイヤルナイト

高い戦闘能力をバランスよく伸ばした正統進化。


アサルトナイト

筋力と敏捷、攻撃能力に特化した進化。


フォートレスナイト

HPと耐久、防御能力に特化した進化。

━━━━━━━━━━━━━━


「やっぱ三つあるか」


 まずはロイヤルナイトを開く。


━━━━━━━━━━━━━━

【進化後予測】


ロイヤルナイト

ランク:B

Lv.40


HP  830

MP  356

筋力 420

耐久 402

敏捷 428

賢さ 252


【進化後スキル】

グランドフォーススラッシュ

エアステップ

グランドアクセル

ブレイドカウンター

━━━━━━━━━━━━━━


「強っ……」


 大阪城ダンジョンで見つけたコボルトベヒーモスと比べても、HPでは負けるが、筋力、耐久、敏捷はどれも上回っている。


 次の候補へ切り替える。


━━━━━━━━━━━━━━

【進化後予測】


アサルトナイト

ランク:B

Lv.40


HP  760

MP  322

筋力 468

耐久 354

敏捷 462

賢さ 224


【進化後スキル】

グランドフォーススラッシュ

グランドアクセル

ブレイドラッシュ

ブレイクエッジ

━━━━━━━━━━━━━━


「筋力468!? 敏捷も462かよ!」


 グランドアクセルまで残っている。一気に距離を詰めて攻め続けるなら、かなり強そうだった。


「これもいいな……」


 最後の候補を開く。


━━━━━━━━━━━━━━

【進化後予測】


フォートレスナイト

ランク:B

Lv.40


HP  990

MP  318

筋力 394

耐久 472

敏捷 365

賢さ 228


【進化後スキル】

フォーススラッシュ

ブレイドカウンター

グランドガード

フォートレススタンス

━━━━━━━━━━━━━━


「HP990!?」


 コボルトベヒーモスより高い。耐久も472まで伸びている。あの巨体の攻撃を正面から受けるなら、一番安心できるのはこれかもしれない。


 陸は三つの候補を何度か切り替えた。


 攻撃ならアサルトナイト。防御ならフォートレスナイト。どちらも分かりやすく強い。


「うわ、迷うな……」


 それでも、元のグランドナイトが強かった理由を考えると、速さだけでも硬さだけでもなかった。空中まで追える機動力があり、正面から斬り合えて、攻撃を返すことまでできる。どこか一つに寄せるより、その強さをそのまま伸ばした方が使いやすい。


 しかも、これが進化で作る最初のBランクだ。


「よし。最初は正統進化でいくか」


 陸はロイヤルナイトを選び、進化を実行した。


━━━━━━━━━━━━━━

【進化が完了しました】


グランドナイト

  ↓

ロイヤルナイト


ランク:B

Lv.40

━━━━━━━━━━━━━━


 青白い光がグランドナイトの全身を包んだ。


 もともと大柄だった身体が、青白い光の中でさらに一回り大きくなっていく。全身の輪郭が広がり、立っている姿そのものが以前より明らかに大きくなった。


 やがて光が消れる。


 大きくなった身体のせいで、今まで長く見えていた長剣が少し短く見えた。


「でかっ! めっちゃかっこいいな!」


「かっこいい!」


 陸はしばらくロイヤルナイトを見上げていたが、すぐに大阪城ダンジョンの巨大なコボルトを思い出した。


「よし。戻るか」


 祭壇で戦っていたスケルトンを、ロイヤルナイトも含めてすべてストックへ戻し、誘魔の香炉を止める。テントや椅子、昨日買った調理台も順番に所持アイテムへ片づけた。


 陸はエリナと一緒にシステムメニューから個人ダンジョンを出た。


 景色が変わり、再び大阪城ダンジョンの石造りの通路が広がった。


 少し離れた場所では、残していたゴブリンハイウィザードが杖を振るい、こちらへ流れてきたゴブリンの群れを炎で焼いている。


「ちゃんと止めてくれてたな」


 陸はハイウィザードをストックへ戻し、ロイヤルナイトを召喚した。


 所持アイテムからホバーバイクを取り出し、座席へ跨がる。エリナを自分の前、脚の間へ乗せると、ロイヤルナイトを連れて石造りの通路を走り出した。


 何度も通った分岐を抜け、巨大なコボルトを見つけた一本道へ向かう。


 しばらく進むと、見覚えのある細い通路が前に現れた。


「……よし」


 陸は速度を落とした。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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