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第12話 第1階層ボスの報酬!

 青白い光が広がり、陸の目の前で一枚のウィンドウになった。


━━━━━━━━━━━━━━

【第1階層ボス討伐完了】


討伐評価:A


第1階層をクリアしました。

報酬を生成します。

━━━━━━━━━━━━━━


「おお! ボスも評価あんのか!」


 さっきのモンスターハウスと同じA評価だ。


「またA! やっぱ結構いい方だよな?」


 そう言った直後、部屋の中央に青白い光の粒が集まり始めた。


「来た来た!」


 光が一か所へ集まり、やがて箱の形を作る。現れた宝箱は、さっきのモンスターハウスで見たものよりさらに少し大きかった。


「うわ、絶対いいやつ入ってるだろ!」


 陸はすぐ駆け寄って蓋を開く。


「……本?」


 中に入っていたのは、一冊の分厚い本だった。表紙には見たことのない文字のような模様が刻まれている。


 手を伸ばして触れた瞬間、本がふっと消えた。


━━━━━━━━━━━━━━

鑑定のスキルブック


使用することで、

スキル『鑑定』を習得できる。

━━━━━━━━━━━━━━


「鑑定!?」


 陸は思わずウィンドウへ顔を近づけた。


「いや、これめっちゃ欲しかったやつじゃん!」


 今まで、スキルもアイテムも説明が短すぎることが何度もあった。分からないことが出るたびに、結局は自分で試すしかなかった。


「これ使ったら、もっと詳しく見れるってことだよな?」


 迷わず使用を選ぶ。


 すると目の前に、さっきの本がもう一度現れた。


「お?」


 本の輪郭が青白く光り、そのまま細かな光の粒へ変わっていく。光は陸の身体へ吸い込まれるように消えた。


━━━━━━━━━━━━━━

スキル『鑑定』を習得しました。

━━━━━━━━━━━━━━


「おおお!」


 陸はすぐ自分のステータスを開く。


━━━━━━━━━━━━━━

【スキル】

・スケルトンラッシュ

・鑑定

━━━━━━━━━━━━━━


「増えてる!」


 見慣れたスキル欄に、新しい名前がちゃんと追加されている。


「じゃあ、まず見るならこれだろ!」


 陸の視線がスケルトンラッシュへ向く。


「鑑定!」


 次の瞬間、いつもの説明より大きなウィンドウが開いた。


━━━━━━━━━━━━━━

スケルトンラッシュ

ランク:SSS


倒したモンスターを

スケルトン化することができる。


【召喚上限】

現在:10体

使用者がLv.10上昇するごとに

召喚上限+10体


【進化】

一定レベルに達したスケルトンを

上位個体へ進化させることができる。


【追加能力】

Lv.10

スケルトンフュージョン


複数のスケルトンを一定時間融合させ、

より強力な一体として戦わせることができる。

━━━━━━━━━━━━━━


「……は?」


 陸の目が上から下まで一気に動く。


「情報めっちゃ増えたんだけど!」


 まず召喚上限。


「やっぱ十体だったんだ!」


 しかも、その下。


「レベル10ごとに十体増える!?」


 さっき諦めかけた百体軍団が、一気に現実へ近づいた気がした。


「じゃあレベル上げれば普通に増やせるじゃん!」


 さらに視線を下へ送る。


「進化!?」


 思わず声が大きくなる。


「こいつら進化できんの!?」


 後ろに並ぶスケルトンたちを振り返ってから、また画面へ戻る。


 そして最後。


「スケルトンフュージョン!?」


 陸は一歩ウィンドウへ近づいた。


「合体までできんの!?」


 複数のスケルトンを一定時間融合させ、より強力な一体にする。


「いや、絶対面白いやつじゃん!」


 今すぐ試したい。でも、解放はLv.10。


「くっそ、早くレベル10にしたい!」


 陸はしばらく画面を眺めたあと、ふと後ろのスケルトンへ目を向けた。


「……待てよ。こいつら自体も鑑定できるんじゃね?」


 すぐ、一番近くにいたゴブリンスケルトンを見る。


「鑑定!」


━━━━━━━━━━━━━━

ゴブリンスケルトン

ランク:F

Lv.3


HP  22

MP   5

筋力 15

耐久 12

敏捷 15

賢さ  5


進化可能Lv:10

━━━━━━━━━━━━━━


「うわ、ちゃんとステータスある!」


 しかも。


「俺より普通に強くない!?」


 思わず笑う。


 次に、鉄の剣を持った大きなスケルトンへ視線を移した。


「じゃあお前は?」


「鑑定!」


━━━━━━━━━━━━━━

スケルトン

ランク:F

Lv.4


HP  32

MP   7

筋力 23

耐久 19

敏捷 18

賢さ  6


進化可能Lv:10

━━━━━━━━━━━━━━


「強っ!」


 陸は何度も数字を見比べる。


「いや、お前やっぱめちゃくちゃ強かったんだな!」


 大きなスケルトンは鉄の剣を持ったまま、いつも通り静かに立っている。


 でも陸には、さっきまでとは少し違って見えた。


「しかも二体ともレベル10で進化できるのか」


 最初から一緒にいるスケルトンも、ゴブリンスケルトンたちも。


 今のまま終わりじゃない。


「こいつら、このままずっと育てられるってことじゃん!」


 陸は十体のスケルトンを順番に見回した。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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