↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
109/203

第109話 残り10分

 JOHNの攻略進行度は、その後も止まらなかった。


━━━━━━━━━━━━━━

JOHN

第11階層

攻略進行度:34.7%

━━━━━━━━━━━━━━


『30%超えた!』

『まだ上がるぞ!』

『さっき28%だったよな!?』

『速すぎるって!』


 少し止まったと思えば、また数字が跳ねる。


━━━━━━━━━━━━━━

JOHN

第11階層

攻略進行度:41.3%

━━━━━━━━━━━━━━


『40%!!!』

『マジかよ!』

『これいけるんじゃね!?』

『JOHN止まらん!』


 SNSには同じような投稿が流れ続け、ALEXの配信でもランキングが更新されるたびにコメント欄が一気に加速する。


「また上がった!」


 ALEX自身も何度目か分からない声を上げた。50%を超えた時には、もう誰も小さな上昇では驚かなくなっていた。


━━━━━━━━━━━━━━

JOHN

第11階層

攻略進行度:53.8%

━━━━━━━━━━━━━━


『半分超えた!』

『ほんとに追い上げてきてる』

『これあるぞ』

『さっきまで10%台だったやつだぞ!?』

『伸び方どうなってんだよ』


 さらに数字は動く。


 56.2%。61.5%。65.9%。


 止まるたびに不安の声が流れ、動けば一斉に歓声へ変わった。


『また来た!』

『65%!』

『あと35!』

『JOHN行け!』

『マジで一位あるんじゃね!?』


 ALEXも笑いながらランキングを見ていた。


「いや、これ……本当に行くんじゃねえか?」


『ALEXも言った!』

『あるぞこれ!』

『JOHN!!!』

『地球一位来る!?』


 そして、また大きく数字が動いた。


━━━━━━━━━━━━━━

JOHN

第11階層

攻略進行度:68.9%

━━━━━━━━━━━━━━


「うおおっ! もう70%じゃん!」


 ALEXが身を乗り出し、コメント欄も一気に流れた。


『70見えた!』

『やばいやばいやばい』

『マジでここまで来た』

『あとちょっとだろ!』

『行ける!』

『JOHN頼む!』


 数分後、表示がもう一度変わった。


━━━━━━━━━━━━━━

【総合ランキング】


残り時間:10分12秒


1位 レイヴァ

所属文明:セラディア

到達階層:第11階層

攻略進行度:95.3%


2位 JOHN

所属文明:地球

到達階層:第11階層

攻略進行度:70.6%

━━━━━━━━━━━━━━


「70.6! しかも二位!」


『きたあああああ!』

『2位!?』

『JOHN二位まで来た!』

『70%超えた!』

『マジで一位あるぞ!』


 最初に流れたのは歓声だった。


 だが、その中に一つだけ違う投稿が混ざった。


『……待って、残り10分?』


 流れが少し変わる。


『あ』

『10分しかないの?』

『JOHNまだ29.4%残ってるじゃん』

『レイヴァ95.3だぞ』

『さすがに時間足りなくね?』


 ALEXも、もう一度表示を見た。


 JOHN、70.6%。


 レイヴァ、95.3%。


 残り、10分12秒。


「……ああ」


 さっきまで上がり続ける数字だけを見ていた。だが、残り時間まで並べると一気に現実が見える。


 JOHNの追い上げは明らかに速い。それでも、まだ三割近く残っている。


『速度だけならJOHNが一番やばくない?』

『今の伸び方は明らかに速い』

『でも10分だぞ』

『さすがに無理だろ』

『あと一時間早かったらな……』

『それ』

『このペースもっと早く出せてたら絶対勝ってただろ』

『惜しすぎる』

『ここまで追い上げたのに』


 SNSにも同じ空気が広がっていく。


『JOHNすごかったな』

『いやまだ終わってないけど』

『でも時間がな』

『もうちょい早ければ……』

『レイヴァもあと5%切ってるし』

『これはきつい』


 ALEXの配信でも、コメントの勢いが少しずつ落ちた。


『さすがにここまでか』

『でもめちゃくちゃ追い上げたよ』

『十分すごい』

『あと一時間あればなあ』


 ALEXはしばらくコメント欄を見ていた。


「……いや、待てって」


 流れていた文字が少しだけ遅くなる。


「なんで勝手に終わった空気になってんだよ」


『え』

『ALEX?』


「まだ10分あるだろ。JOHN本人はまだ攻略してんだぞ?」


 ALEXはランキングを指さした。


「勝てるかどうかなんて分かんねえよ。数字だけ見たら、そりゃきつい」


 一度言葉を切る。


「でもさ、本人がまだやってんのに、俺らが先に無理とか言ってどうすんだよ」


 コメント欄が止まることはない。けれど、さっきまで並んでいた言葉とは少しずつ変わっていった。


「まず最後まで応援しようぜ」


『……そうだな』

『まだ終わってない』

『10分ある』

『JOHN頑張れ』

『最後まで行け!』

『頼むぞ!』

『JOHN!!!』


 SNSにも同じ言葉が増えていく。


『まだ終わってない』

『最後まで応援する』

『JOHN頑張れ!』

『頼む!』

『行けえええええ!』


 ALEXもランキングから目を離さなかった。


「JOHN、行け!」

最後まで読んでいただきありがとうございます!

面白かった、続きが気になると思っていただけましたら、ブックマークや☆評価、感想で応援していただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。