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102/203

第102話 対空編成!

 味方のサイクロンガーゴイルが石床を蹴った。大きな翼が風を叩き、一気に上空へ駆け上がる。


 敵のサイクロンガーゴイルもすぐに向きを変えた。


 陸は味方のサイクロンガーゴイルを見た。


━━━━━━━━━━━━━━

サイクロンガーゴイル

ランク:C

Lv.31


HP  497(+115)

MP  159(+37)

筋力 189(+44)

耐久 200(+46)

敏捷 185(+43)

賢さ 137(+32)


【スキル】

レンドクロー

ウイングガード

サイクロン

━━━━━━━━━━━━━━


「精鋭化してる。これなら戦えるだろ!」


 二体が空中でぶつかった。


 敵の爪が淡く光る。味方のサイクロンガーゴイルも同時に腕を振り、レンドクロー同士が正面から激突した。


 ガギィン!


 骨の腕が大きく弾かれ、味方の身体が斜め下へ流される。


「うお、押し負けるのか!」


 敵はそのまま追う。もう一度振り抜かれた爪へ、味方ガーゴイルが翼を身体の前へ畳んだ。


 ウイングガード。


 爪が翼を削り、骨の欠片が散る。それでも今度は地面まで叩き落とされず、味方ガーゴイルは翼を開いて持ち直した。


「よし、戻れ!」


 高度を取り直した味方ガーゴイルが大きく翼を振る。


 巻き起こった風が渦を作り、サイクロンとなって敵へ飛んだ。


 敵も翼を振った。


 二つの渦が空中でぶつかり、風が爆ぜる。


「やっぱ一対一じゃきついか!」


 弾けた風の向こうから敵が飛び出し、味方ガーゴイルの肩をレンドクローで削っていく。


 だが、さっきまでの四体とは違う。


 逃げられて終わりではない。


 味方ガーゴイルはすぐに旋回し、その後ろを追った。


「ハウリングバットも行け!」


 淡い金色を帯びた骨のコウモリが翼を広げる。


━━━━━━━━━━━━━━

ハウリングバット

ランク:C

Lv.31


HP  280(+65)

MP  192(+44)

筋力 120(+28)

耐久 111(+26)

敏捷 229(+53)

賢さ 185(+43)


【スキル】

ソニックウェーブ

エアリアルダイブ

━━━━━━━━━━━━━━


「敏捷229! 追いつける!」


 ハウリングバットが一気に加速した。


 逃げる敵の横へ回り込み、大きく口を開く。


 空気が震えた。


 ソニックウェーブ。


 目に見えない衝撃が空中を走り、サイクロンガーゴイルの翼がぶれた。


「入った!」


 わずかに高度を落としたところへ、味方ガーゴイルが横から突っ込む。レンドクローが敵の脇腹を削った。


 敵が翼を大きく広げる。


「来る!」


 サイクロンが二体へ向かって放たれた。


 味方ガーゴイルは翼を畳んで受け、ハウリングバットは大きく横へ逃げる。それでも広がった風に巻き込まれ、二体とも大きく流された。


「まだ向こうが強いな……!」


 敵はその隙に高度を上げる。


 だが、ハウリングバットがすぐに追いついた。


 上から一気に身体を落とす。


 エアリアルダイブ。


 高速の体当たりが敵の背中へぶつかり、巨体が一段下へ落ちる。


「いいぞ!」


 さっきまでとは違う。


 押されてはいる。


 それでも、攻撃は入っている。


「ハイハンター!」


 後方で待っていたゴブリンハイハンターが弓を構えた。


━━━━━━━━━━━━━━

ゴブリンハイハンター

ランク:C

Lv.31


HP  231(+53)

MP  135(+31)

筋力 166(+38)

耐久 118(+27)

敏捷 196(+45)

賢さ 125(+29)


【スキル】

パラライズアロー

バインドショット

━━━━━━━━━━━━━━


「まず動きを落とせ!」


 ハイハンターが矢を放った。


 敵が横へ逃げる。


 だが、矢はその横を抜けたところで光を弾けさせた。


 細い光の筋が網のように広がり、サイクロンガーゴイルの片翼と腕へ絡みつく。


 バインドショット。


 敵の動きが目に見えて鈍った。


「よし! パラライズアロー!」


 すぐに二射目。


 細い矢が敵へ伸びる。


 サイクロンガーゴイルは身体をひねり、ぎりぎりで矢をかわした。


「まだ避けるのかよ!」


 動きは落ちている。それでも止まったわけではない。


 敵は光の筋を引きずりながら翼を強く振った。絡みついていた光がちぎれて散り、そのまま味方ガーゴイルへサイクロンを放つ。


 続けてハウリングバットへ急降下し、レンドクローを振り抜いた。ハウリングバットが逃げ切れず、翼の骨を何本か削られる。


「くそっ!」


 味方ガーゴイルが正面から食らいつき、ハウリングバットが横と上から追う。ハイハンターは地上から何度も矢を飛ばし、シャープシューターも敵の動きを追い続ける。


 戦いはそのまま続いた。


 サイクロンが広場を横切るたび、味方ガーゴイルの骨にひびが増える。ハウリングバットも何度か吹き飛ばされた。


 それでも、敵も無傷ではない。


 ソニックウェーブで姿勢が崩れればガーゴイルの爪が入る。エアリアルダイブが翼へ当たり、ハイハンターのバインドショットも何度か動きを鈍らせた。


 パラライズアローだけは、まだ一度も刺さらない。


 何度目かの攻防が終わったところで、陸は敵を鑑定した。


━━━━━━━━━━━━━━

サイクロンガーゴイル

ランク:C

Lv.35


HP 318/560

━━━━━━━━━━━━━━


「三百十八!」


 半分近くまで減っている。


「いける! このまま削れ!」


「けずれー!」


 エリナも上空へ向かって声を上げた。


 敵のサイクロンガーゴイルが低く旋回する。


 ハウリングバットがその前へ飛び込み、ソニックウェーブを放った。


 敵の翼が揺れる。


 そこへ味方ガーゴイルが正面から突っ込んだ。


 敵もレンドクローを振るう。


 味方ガーゴイルは直前で翼を身体の前へ畳み、その一撃を受けた。


 骨の翼にひびが走る。


 それでも止まらない。


 翼を開くと同時に身体をひねり、至近距離からレンドクローを叩き込んだ。


 爪が敵の胸を深く削る。


 サイクロンガーゴイルの身体が空中で大きく傾いた。


「よしっ!」


 陸の声が広場に響いた。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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