第102話 対空編成!
味方のサイクロンガーゴイルが石床を蹴った。大きな翼が風を叩き、一気に上空へ駆け上がる。
敵のサイクロンガーゴイルもすぐに向きを変えた。
陸は味方のサイクロンガーゴイルを見た。
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サイクロンガーゴイル
ランク:C
Lv.31
HP 497(+115)
MP 159(+37)
筋力 189(+44)
耐久 200(+46)
敏捷 185(+43)
賢さ 137(+32)
【スキル】
レンドクロー
ウイングガード
サイクロン
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「精鋭化してる。これなら戦えるだろ!」
二体が空中でぶつかった。
敵の爪が淡く光る。味方のサイクロンガーゴイルも同時に腕を振り、レンドクロー同士が正面から激突した。
ガギィン!
骨の腕が大きく弾かれ、味方の身体が斜め下へ流される。
「うお、押し負けるのか!」
敵はそのまま追う。もう一度振り抜かれた爪へ、味方ガーゴイルが翼を身体の前へ畳んだ。
ウイングガード。
爪が翼を削り、骨の欠片が散る。それでも今度は地面まで叩き落とされず、味方ガーゴイルは翼を開いて持ち直した。
「よし、戻れ!」
高度を取り直した味方ガーゴイルが大きく翼を振る。
巻き起こった風が渦を作り、サイクロンとなって敵へ飛んだ。
敵も翼を振った。
二つの渦が空中でぶつかり、風が爆ぜる。
「やっぱ一対一じゃきついか!」
弾けた風の向こうから敵が飛び出し、味方ガーゴイルの肩をレンドクローで削っていく。
だが、さっきまでの四体とは違う。
逃げられて終わりではない。
味方ガーゴイルはすぐに旋回し、その後ろを追った。
「ハウリングバットも行け!」
淡い金色を帯びた骨のコウモリが翼を広げる。
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ハウリングバット
ランク:C
Lv.31
HP 280(+65)
MP 192(+44)
筋力 120(+28)
耐久 111(+26)
敏捷 229(+53)
賢さ 185(+43)
【スキル】
ソニックウェーブ
エアリアルダイブ
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「敏捷229! 追いつける!」
ハウリングバットが一気に加速した。
逃げる敵の横へ回り込み、大きく口を開く。
空気が震えた。
ソニックウェーブ。
目に見えない衝撃が空中を走り、サイクロンガーゴイルの翼がぶれた。
「入った!」
わずかに高度を落としたところへ、味方ガーゴイルが横から突っ込む。レンドクローが敵の脇腹を削った。
敵が翼を大きく広げる。
「来る!」
サイクロンが二体へ向かって放たれた。
味方ガーゴイルは翼を畳んで受け、ハウリングバットは大きく横へ逃げる。それでも広がった風に巻き込まれ、二体とも大きく流された。
「まだ向こうが強いな……!」
敵はその隙に高度を上げる。
だが、ハウリングバットがすぐに追いついた。
上から一気に身体を落とす。
エアリアルダイブ。
高速の体当たりが敵の背中へぶつかり、巨体が一段下へ落ちる。
「いいぞ!」
さっきまでとは違う。
押されてはいる。
それでも、攻撃は入っている。
「ハイハンター!」
後方で待っていたゴブリンハイハンターが弓を構えた。
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ゴブリンハイハンター
ランク:C
Lv.31
HP 231(+53)
MP 135(+31)
筋力 166(+38)
耐久 118(+27)
敏捷 196(+45)
賢さ 125(+29)
【スキル】
パラライズアロー
バインドショット
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「まず動きを落とせ!」
ハイハンターが矢を放った。
敵が横へ逃げる。
だが、矢はその横を抜けたところで光を弾けさせた。
細い光の筋が網のように広がり、サイクロンガーゴイルの片翼と腕へ絡みつく。
バインドショット。
敵の動きが目に見えて鈍った。
「よし! パラライズアロー!」
すぐに二射目。
細い矢が敵へ伸びる。
サイクロンガーゴイルは身体をひねり、ぎりぎりで矢をかわした。
「まだ避けるのかよ!」
動きは落ちている。それでも止まったわけではない。
敵は光の筋を引きずりながら翼を強く振った。絡みついていた光がちぎれて散り、そのまま味方ガーゴイルへサイクロンを放つ。
続けてハウリングバットへ急降下し、レンドクローを振り抜いた。ハウリングバットが逃げ切れず、翼の骨を何本か削られる。
「くそっ!」
味方ガーゴイルが正面から食らいつき、ハウリングバットが横と上から追う。ハイハンターは地上から何度も矢を飛ばし、シャープシューターも敵の動きを追い続ける。
戦いはそのまま続いた。
サイクロンが広場を横切るたび、味方ガーゴイルの骨にひびが増える。ハウリングバットも何度か吹き飛ばされた。
それでも、敵も無傷ではない。
ソニックウェーブで姿勢が崩れればガーゴイルの爪が入る。エアリアルダイブが翼へ当たり、ハイハンターのバインドショットも何度か動きを鈍らせた。
パラライズアローだけは、まだ一度も刺さらない。
何度目かの攻防が終わったところで、陸は敵を鑑定した。
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サイクロンガーゴイル
ランク:C
Lv.35
HP 318/560
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「三百十八!」
半分近くまで減っている。
「いける! このまま削れ!」
「けずれー!」
エリナも上空へ向かって声を上げた。
敵のサイクロンガーゴイルが低く旋回する。
ハウリングバットがその前へ飛び込み、ソニックウェーブを放った。
敵の翼が揺れる。
そこへ味方ガーゴイルが正面から突っ込んだ。
敵もレンドクローを振るう。
味方ガーゴイルは直前で翼を身体の前へ畳み、その一撃を受けた。
骨の翼にひびが走る。
それでも止まらない。
翼を開くと同時に身体をひねり、至近距離からレンドクローを叩き込んだ。
爪が敵の胸を深く削る。
サイクロンガーゴイルの身体が空中で大きく傾いた。
「よしっ!」
陸の声が広場に響いた。
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