8 日本街
どうぞよろしくお願いします。
次の日、私と黒須ちゃんと牧野さんは日本街へ出た。
あー、確かに外国の人が多いかも!
昼食前にハヤトと合流する予定。
それまでは牧野さんにお薦めの店を案内してもらった。
特に急いで買わなきゃいけない物もないしね。
まだ日本が恋しい~! っていう感じでもない。
でも、牧野さんが連れて行ってくれた和菓子のお店は良かった!
どら焼きとお茶を頂いたけど、なんかほっとした。
そのお店を出てお喋りをしながら歩いていたら「ニッポンのボウエイタイ?」と黒須ちゃんが声を掛けられ、みんなで立ち止まる。
見るからにヨーロッパ系のイケメン。
黒須ちゃんは「え? はい……」と返事した。
「ヨカッタ!! 早瀬サンにコレ、ワタシテ下サレ」
ん、侍か!?
封筒を差し出される。
牧野さんが「早瀬医療士に?」と確認するように聞いた。
そのイケメンは頷いた。
「キノウ、話、シマシタ」
あ? 声かけてきたひとり!?
黒須ちゃんと私は顔を見合わせた。
「早瀬美咲?」
私が言うと、ちょっと首を傾げて「ミサ? 早瀬、はい? はーい!」と言う。
私は牧野さんに山野井くん達に聞いたことを話して、手紙を受け取ることにした。
牧野さんが代表して預かることになる。
「あなたのお名前は?」
「ピエール。私の名前、ピエール。
アナタのお名前は?」
聞き返されて牧野さんが答える。
「日本防衛隊第三師団の医療士です。
お預かりします」
あ、あんまり個人名を言わない方が良さそう!?
「オタノミシマス」
ピエールさんは私達を拝むような素振りをして去って行った。
「ラブレター?」
黒須ちゃんが牧野さんの手の封筒をじっと見る。
「どうだろね?」
私は笑った。
ハヤトとの待ち合わせ場所で三人で待っていると、ハヤトともうひとり、あれ小野田さん!!
小野田さんは第三師団だよね!?
休みが一緒になり、誘ったそう。前に同じ隊だったこともあり、今回、監視塔で一緒になって、戦闘訓練の話を聞いたりしててそう。今回、休みが一緒になったから誘ったそう。
みんなで居酒屋で昼食を食べる。
定食がいろいろあるから人気のお店なんだって。
私は唐揚げ定食にした。
黒須ちゃんはチキン南蛮にしてて、それも美味しそうで、一個ずつ交換した。
みんなで食べ終えてから、私とハヤトは別行動させてもらうことにした。
「ごゆっくり~!」
黒須ちゃんが笑って言うから「父の友人を訪ねるだけだよ」と私は言って、別れた。
読んで下さり、ありがとうございます。




