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4 勝負!

どうぞよろしくお願いします。

 私達はリュックを背負っているから、そこまで身軽に動けない。けど、背中に防具を背負っていると思えば!

 小野田隊員は膝をつくことなくバランスを立て直し、身構える。

 黒須ちゃんは突っ込まず、牽制している。うん、よく判断している。いいよ!

 

 私の方が近いし、攻撃を入れたこともあってか、私の方に意識を集中している。

 右手のナイフを逆手にくるっと握り直したと思ったら、こちらに踏み込んできた。

 逆手握りだと斬り上げて上から突き刺す動きか。早いな。させるか。

 私は斬り上げられた時に左手のナイフで受けて、下へ押さえ付けようとした。けれど、力が足りず、上へ相手のナイフに抜けられた。

 その力を利用して飛び退く。それで、上から流れるように戻ってくる突き刺し攻撃を避け、タオルを巻いた右手で、相手のナイフを握る右手を押さえた。

 私の左手のナイフを警戒して右側へ身体をずらされる。

 ナイフは届かないだろうと読んでいた。

 だから、右足で蹴りを、頭を狙おうとしたら、左腕でガードされ(本当に反応が早い)、頭から胸までガードだから、とっさに脇腹を蹴った。

 ぼすっと装備のチョッキから音がした。

 小野田隊員が息を止めて受けたのがわかった。

 少しは効いてそう。

 でも、深追いはせず、蹴った勢いで離れる。 

 さすがにバランスを崩すまで持って行くのは難しい……。

 でも、いいこともある。

 私にだけロックオン状態だ。

 黒須ちゃんのことは放置である。まあ、戦闘に参加してないみたいなもんで、さっきの美咲と重ねているんだろう……。

 これで組み合ったら、黒須ちゃんが一太刀でも背中に切りつけてくれれば、行けるかも!


 私は黒須ちゃんにアイコンタクトするとナイフを逆手に持ち替えた。

 さっき、わかった。接近戦の時は逆手の方がやりやすい。

 順手の方がリーチの距離ってことは確かにあるんだけど、さっきの山野井くんみたいに弾かれたり、または腕を取られたりしそうだし。

 逆手で持つというのは実戦ではいいのかも!?

 でも、ぶっつけなのでそこまで対応できるかというと……。

 できる風を装い、黒須ちゃんが突っ込む隙を作るだけだ。

 私は小野田隊員越しに黒須ちゃんの動きを把握する。

 右手のタオルを緩めて、斬りかかりながらタオルを小野田さんの顔に開くように投げつけた。

 私の攻撃を右手のナイフで受けつつ、後ろに下がりながら慌てたように左手で顔のタオルを掴もうと。

「黒須ちゃん!!」

 私は叫んだ。

「やー!!」

 ほぼ同時!

 真後ろにいた黒須ちゃんが背中を切りつけガスッって音がして「キャー!」って走って逃げた。

 私もすぐ距離を取る。

 どうだ?

 もうひとりの審判みたいな原隊員を見る。

 

読んで下さり、ありがとうございます。


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