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3 戦う練習

どうぞよろしくお願いします。

 私達が使い物になれば、当番月もこのABC班体制で、休暇や欠員の所に私達が入って回せるっていうことらしい。

 新人は4名。

 それに班に入っていない総班長や副長などもいるから……。

 

 装備を全部付けた状態で移動したら、美咲と山野井くんとも合流。

 今日はA班が監視塔、B班が病院ということで、ここからは新人4人とそれぞれの実習係で練習するそう。

 装備の上げ下ろしとか、身につけるコツとか教えてもらいながら、携帯する武器の説明を受けた。

 医療士と衛生士はナイフ。

 果物ナイフとかじゃなくて……、アウトドア用っていうか、サバイバル用っていうか、そんな感じの。

 これには魔物の骨の成分が金属部分に混ぜ込まれているそうで、対魔物用武器なのだそう。

 黒須ちゃんはおっかなびっくりだ。

 日本で一応木刀のナイフで練習はあったそう。

 私は話を聞いたぐらいだけど……。


「これで、魔物と戦うのね……」

 ぎゅっと握りしめて呟く黒須ちゃんに私は微笑んだ。

「これを使うことはあんまりなさそうだけど、まあ、使えるようにはしといた方がいいもんね」


 牧野医療士が私を見て言った。

「アレク医療士は早瀬中佐の娘さんよね?」

「はい、そうです」

「で、大岡大尉の婚約者」

「はい、そうです」

「……期待されちゃいそうね。しかも志願だし」

 そうなのだ。まだ制服の色やデザインは、私は志願で灰色、黒須ちゃん達は徴兵で茶色となっている。

 医療士として認めれれたら白い制服になるそうなんだけど。

 最初の内は新人だっていうのが誰が見てもわかるようにって配慮でもあるらしい。

「それに、若い医療士達からの当たりが強そうね。気をつけて」

 牧野医療士の言葉に顔を顰める。

 ああ、やっぱり!?

 ハヤト、ここでも人気あるの!?


 フル装備の格好で中庭まで走らされる。

 中庭で第三師団の隊員2人が待っていて、ナイフ講習が始まる。

 基本的な動き。握り方に寄って刃の使い方、力の入り方が違うこと。自分を傷つけないように気をつけること。

 そして、疑似ナイフ(刃が切れないように加工されてる)で、実際に戦ってみることになる。

 隊員一人に私達は二人で。1vs2だ。

 まず美咲と山野井くん。

 相手はベテランっぽい原さん。


 美咲、全然戦力にならず。

 しかも「山野井、行け!」とか叫ぶので、タイミング潰されたり、ずらされたりして、山野井くん、戦いにくそう……。


 井狩総班長と偉そうな人達が病院の窓からこちらを見ていることに気がついた。

 小池大佐、かな?


 山野井くんはけっこう頑張っていたけど(練習だから隊員は手加減してくれてる)、順手でナイフを突き出すように振るうようにしていて、ナイフを弾かれてしまい、突き飛ばされて戦意喪失。

 美咲は「バカ!」と叫んで、ナイフを捨てて「降参します!」と……。

 バカはどっちだよ!

 それじゃ……。練習になんないでしょ!?


 黒須ちゃんと作戦を立てる。

 私がタイミングを作るから、敵の背中側の方にいるようにしてもらい、相手がバランスを崩して倒れたり、確実に動きが止まった時に背中を切りつけてもらう作戦。


「大丈夫?」と心配されるけど、まあ、やってみるしかない。

 

 私達の相手はハヤトと同じくらいの年齢っぽい小野田さん。

 原さんよりは……弱い、かな?


 私達は装備を身につけた状態だから……。それを利用しない手はない。

 私は左手にナイフを構え、右手にタオルを軽く巻き付けた。

 小野田さんの表情が少し引き締まった気がした。

 私は距離を詰めるとまず足を払おうとしたが読まれて逃げられた。

 むー。

 力比べでは負けちゃうから、

 そこから斬りかかられたので、左手のナイフで受けて払って、バランスをちょっとだけ崩させることができたが、ナイフを下に払っちゃったから上げて切りつけるまで時間がかかると判断して背中を蹴った。

読んで下さり、ありがとうございます。

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