61 ナチュラルメイク
どうぞよろしくお願いします。
「最初、フルメイクをして見せるから、見ていて」
そう言われて、化粧下地やファンデーションを説明しながらどんどん塗られた。
なんか顔がのっぺりした気がする。
見慣れないから……。
それからなんかパウダーを乗せたり、ピンクと紫のアイシャドウを塗ったり、まつ毛を器具で挟んでカールさせたり、マスカラをまつ毛にぐりぐりしたりした。リップもピンクが少し強めかな。
眉にもマスカラみたいななのをぬりぬりして毛の流れを整えるみたいな!?
わー、なんか目力強そうな人工的な美人が鏡の中にいる……。
私じゃないみたい。
「うん、色味的にはこんな感じの方がいいと思う。
青系統とかも似合いそうだけど、ちょっと年上に見えちゃうと思う。
さ、これは、メイクしてもらうならの一例ね。
これを落として洗顔して、日常的ナチュラルメイクを覚えるわよ!」
えーと、クレンジングのクリームを顔じゅうにぬりぬりして馴染ませコットンで拭き取った。
それから、まだ落ち切っていないところにクレンジングを足して再度なじませる。拭き取るとけっこうきれいに落ちているのがわかった。洗顔してから、化粧水と乳液で整える。
「これ、いい香りですね」
「そうでしょ。これ支給品なのよ。
アラスカは空気が乾燥しているから」
「あ、私も二日後行くんです」
「そうなの! ちゃんと保湿するんだよ!」
お肌しっとり。
「うーん、少しだけ眉を整えようか」
少しカミソリで眉の際を滑らかにするみたいな感じにした。
「日焼け止め効果の下地ね。じゃ、これ使おう」
いつもの日焼け止めを塗る。
「うん、肌がきれいだからファンデーションはいらないね。
これにパウダーをはたけば十分!」
薄く肌色のパウダーをふわっと全体的に載せて。それから、チークとアイシャドウを薄く。
アイシャドウはどの色が言いと聞かれたけど……、さっきのピンクが明るくて自然だったなと思いピンクを指差した。
「うん、いいよね。これにさっきのリップに合わせるならブラウンを合わせると上品よね。
ブラウンと合わせるならこれくらいのピンクで……。
チークはこれかな?」
きれいな杏色という感じのチークを頬に薄く。頬というか頬の上?
それから口紅、リップを塗る。
それは指導してもらいながら自分で塗ってみる。
「本当は紅筆で塗るときれいだけど、普段はそこまでしないもんね。
塗り残しがちなところ気をつけて」
あら、これだけでもずいぶん違う。
いつもの私の顔がはっきりしたというか濃くなったというか。
でも、いつもの私なので、そこまで変な感じはしない。
「わ、素敵です。
これで十分な気がする」
「ふふふっ、後、マスカラね……。黒より……、少し色味があった方が良さそうね。
うーん、ブラウンじゃ普通だし……。
せっかくだから今日は、冒険してみる?
目の色に合わせて少しブルーが入っているのにしましょうか?」
わー、マスカラ、難しいっ!
でも、目が大きく見える!!
「うん、ビューラーしなくても全然いいわね。
少し控えめにした方が良さそうね。
マスカラはここぞという時にするくらいの方がいいかも」
「ここぞ?」
「デートで高級レストランに行く時とかね」
私は頷いた。ちょっとドレスアップした時ってことだな。
私は使用した商品の商品名と色番を確認させてもらう。
同じ会社のじゃなくて、ちょっとバラバラ。
紙に使ったメイクの色を付けた商品紹介みたいなのを作ってくれた。
「買うなら、どこか同じメーカーのがいいわよね……。
このリップのブランドだと、揃えるのはお高いのよね……。そうすると普段使いから離れちゃうし。
このブランドと似た色味展開なのは……、ここかな?」
チークの所に赤で丸を付けてくれる。
「マスカラだけは単品でこのメーカーのものが本当におすすめ。
色は茶色か今回のように色味のあるのがいいと思うな」
マスカラの所に青で丸を付けてくれた。
読んで下さり、ありがとうございます。




