41 新婚生活!?
どうぞよろしくお願いします。
後ろは振り返らず、車に乗り込んで……。
走り出してから、私は言った。
「少し遠回りしてもいい?」
「どこに?」
「私がいた社宅へ。
管理人さんに元気で幸せにやってるよって伝えたくて」
「わかった」
私は、私がいつも下りていた駅名を告げた。
管理人さんは元気だった。
私がハヤトを恋人として紹介するとうれしそうに笑ってくれた。
「いい人をつかまえたね! これは安心だ!」
まあ、つかまえたということになるのかな?
私から、声かけたから……。
私は管理人さんと連絡先を交換した。
そして、宿舎に戻って来た。
敷地内のお店に寄る。
ハヤトのスマホの写真を見るまでもなく、同じお皿のシリーズありました。
2枚ずつになるように買い足して、大きめの鍋も買った。
お箸やマグカップなども数少ないんだけど見ていたら、ストップを掛けられた。
「明日、外の店で、気に入った物を探せば?」と囁かれる。
「はい」
私は頷いた。
食材も明日は休みだから、多めに買って、部屋に戻る。
部屋着に着替えてから、ベランダの洗濯物を入れた。
よかった! 乾いてる!
制服と洗濯物をクローゼットにしまい、シーツの替えをハヤトとベッドにかけた。
それから、一緒に夕食を作る。
今日はハンバーグにした。台所で一緒に作るの楽しい。
今日の……、いろいろ衝撃的な出来事はありましたが、今はそれについては話さず、この生活を楽しみたいというか……。
その時、ピンポーンとインターフォンが鳴って、ハヤトが「はい」と言いながら玄関に向かい、ドアを開ける音が響いた。
「いや、空気読んで下さいよ。
新婚夫婦の所へ来ますか? 普通!」
「新婚じゃねーだろ! まだ!」
この声は早乙女さん!?
ごちゃごちゃ言ってる声が聞こえて、愛理さんが台所へ現れた。お鍋を抱えて、腕に紙袋をぶら下げてる。
「一臣がサラダを持ってる。
これ、ビーフシチュー!
ハンバーグ、おいしそう!!」
一緒に食べるっていうことですね。
ハンバーグは小さめのハンバーグをたくさん作ることに方針転換。
パスタ皿に取り分けられるように盛った。
ビーフシチューは温め直し、小鉢によそうい、サラダも取り皿を用意して取り分けるようにした。パン今日買い足したばかりのパスタ皿に盛る。
取り皿は私とハヤトは大きめの皿一枚ずつにして、早乙女夫妻には中くらいと小さな皿の2枚使いとしてもらった。
フォークとスプーンとグラスはあるから大丈夫。
私以外の3人はワイン。私はアイスティーにした。
「そっか、早瀬ちゃんはまだ19歳か!」
愛理さんの言葉に頷く。
「はい、成人しているんですけど、まだ20歳にはなってないので」
日本って、成人が18歳なのに、アルコールは20歳からなんだよね。でもあんまり飲みたいとは思わないな。
「第三師団のエントランスで修羅場ったんだって!?」
早乙女さんが急に言うから、私はむせた。
「ちょっと! 何、その言い方!」
愛理さんが嗜めるように言ってくれる。
ハヤトが怪訝そうに言った。
「どんな噂に?」
早乙女さんが笑う。
「ははっ、えっと……。
第三師団の徴兵の早瀬医療士、早瀬製薬のお嬢様な、その早瀬医療士が、早瀬中佐の娘さんの本部の早瀬医療士に、婚約者の交換を持ちかけた、と」
これにはハヤトがむせた。
読んで下さり、ありがとうございます。




