27 幸せでしたよ
どうぞよろしくお願いします。
私は食べ終えてから「写真を飾ってもいいですか?」と聞いた。
「いいよ」と言ってくれ……。
私は心配になって言った。
「嫌な時には、ちゃんと嫌だと言って下さいね」
「大丈夫だ。まだそれはない。リアの方こそ……」
「私もないですよ」
「いや、昨夜は……、悪かった。
話をしていて、早瀬中佐の娘さんではないかと気づいたのに。
その、きちんと話をして帰した方がいいのか、でも、帰したくなくて……。
起きたらいなくて、ちゃんと話せば良かったと……。
本当に女性の君から……その、申し訳なかった!」
「……私、幸せでしたよ。
好きな人に受け入れてもらえて……」
「いや、普通は女性の方からなんて、その……」
「そのことはもう気にしないで下さい!
確かに、すごく恥ずかしい思いもしたけど、ハヤトがちゃんと話も聞いてくれたし……。
それに、泊めてもらって良かったんです!
あの夜、社宅のアパートの方に男の二人組が鍵を壊して押し入ろうとしてたみたいで。
もし帰ってたら……、怖い思いをしたかもしれません。
だから、ハヤトは私を助けてくれてたんですよ」
「……そんな嫌がらせが!?
無事で良かった……。けど、俺が、その……」
「私が告白したんです。
ハヤトに『あなたが好きです。抱いて下さい』って。
初めてとか責任とかそういうことはもう気にしないで下さい。
私は、あなたが良かったんです。嫌じゃなかったんですから」
「嫌じゃなかった?
いや、俺ばかりいい思いをしたんじゃないかと……」
「……安心できました。
ハヤトがそばにいてくれて、優しく……、その、私を扱ってくれて……。
いい気持ちで、その……、寝られました」
つうか、何を言っているのだ!?
こういうこと言ってる方が恥ずかしいんだけど。
「俺も、リアがいてくれて、久しぶりにぐっすり寝ることができた」
あ、寝不足気味だったのか!?
だから、抜け出した時、全然起きなかったのかも。
「そうですか!
じゃあ、今夜もぐっすり寝て下さい!」
私の言葉にハヤトが真っ赤になった。
ん?
私は皿とどんぶりや小鉢を下げ、ハヤトも手伝ってくれる。
手早く洗って籠に伏せた。
フライパンや鍋も洗った。ハヤトが拭いてしまってくれて、一緒に棚に片付けるのを見て、今ある食器を確認した。
あー、皿は一枚ずつしかないな。
コップはあるのにね。
小鉢にフォークとスプーンが5個ずつあるのは、友達でも来ることがあるのかな?
「パスタ皿っていうの?
こういうのもう一枚!
このサイズの皿もよく使いそう……。どんぶりもだね。
ハヤト、写真撮ってくれませんか!
できるだけ同じのを揃えたいし」
「あ、そうか、スマホ、持ってない?」
私は頷いた。
「忘れてたな……。明日、用意しよう」
写真を撮ってもらって、棚に片付ける。
「後、ご飯茶碗とマグカップとお箸ぐらいあれば困らなそう」
私は笑った。
読んで下さり、ありがとうございます。




