24 ふたり暮らし
どうぞよろしくお願いします。
食品を台所へ、野菜や牛乳などは冷蔵庫へしまう。うん、けっこう調味料はあるね。卵もあった。
棚を少し見せてもらうと、パスタと蕎麦の乾麺とインスタントラーメンや缶詰などがあった。そこに買ってきたパンも入れて置く。
コンロの下は鍋とフライパン。
電気ケトルがあった。水を入れスイッチを入れる。
洗い籠に急須とお茶の茶碗とマグカップが洗って伏せてある。
鍋、少し小さいけど、二人分のパスタならぎり行けるか!
水を入れてコンロへ載せておく。まだ火はつけないでおいた。
さっき、冷蔵庫を見た時、玉ねぎとベーコンとキャベツがあった。さっき、お店でトマトとしめじとアスパラガスを買ってきた。
塩味でもケチャップ味でも、パスタならできそう。
リビングに出て、考える。
制服から着替えたいけど、んー、どうしたら?
その時、鍵が開く音がして、ハヤトと男性がふたりベッドの外枠とマットレスを運んできた。
ハヤトのベッドの横にもう一台ベッドが置かれ、またドアが開く音がして、シーツや布団のセットを抱えた人が現れた。私は慌てて手伝ってリビングまで運び込んだ。
布団セットを持って来てくれたのは女性だった。
彼女は私を見て微笑んでからハヤトに向かい「ここにサインを」と言った。
ハヤトは彼女の差し出した伝票にまたサインしてる。
「ここでふたりは狭いんじゃないの?」
ベッドを運んでくれたうちのひとりが言った。
「そのうち、広いところを申請するよ」
ハヤトがそう答える。
もうひとりの男性が「お幸せに!」と私に言い、最初の男性が「大岡大尉をよろしくお願いしますね」と私に言いながらリビングを出て行く。
「ありがとうございます!」
私は3人を玄関まで見送り、ハヤトは玄関外まで見送りに行ってた。友達? 同僚? 宿舎の人?
ハヤトが戻ってきて、ドアの鍵を閉めた。
「ここで、ふたり暮らし、認められたよ」
「そうですか……」
リビングに戻る。
ハヤトのベッドの横に私のベッド。
リビングの方に少しはみ出ている。
「こうすればいい」
ハヤトがぐいっと私のベッドを押してハヤトのベッドにくっけてしまう。
ああ、寸法的にはぴったりだ。
ダブルベッドが入るというぐらいで考えられている部屋の間取りなのだろうか?
「服はこっちにクローゼットがある」
そう声を掛けられて、バスルーム横の扉を開けると小さめの部屋があり、書斎のようにして使っているのが見て取れた。
一方の壁が造り付けのクローゼットになっていて「ここが空いてる」と真ん中あたりの扉を開けてくれた。ハンガーがいくつか掛かっていたので「これ使ってもいいですか?」と聞くと「どうぞ」と言われる。
とりあえず制服の上着を脱いで少し埃を払ってからかけた。
「あ、荷物から服を持ってくるので、先に着替えるならどうぞ。入る時、ノックしますから」
そう言ってリビングに戻るとカバンを開けた。
グラスとお茶の茶碗二つ、父と私のを取り出す。
父と母と子どもの頃の私の写真の写真立てを取り出し、リビングの棚の上に乗せていいか迷う。
できたら、飾っておきたいけど、ハヤトにはどうなんだろ?
とりあえず、食器は台所へ。それから服を取り出し確認する。
うーん、職場に着て行ってたスーツ1着(今日着てた)とブラウスとスカートが1枚ずつ、薄手のコート、部屋着が2セットと下着が4セットしかない。ゆっくりと点検する。ハヤトの着替えの時間もあるだろうし。
読んで下さり、ありがとうございます。




