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21 魔物の力

どうぞよろしくお願いします。

 私は首を傾げながら言った。

「……少しは聞いています。

 いわゆる宗教的な神や聖なるものと対立する『悪魔』とか『魔物』の伝承とかに近い姿をしているとか。それで、過去にも地球に現れていたんじゃないかとかの研究もありますよね。

 他にも四肢再生のヒントになった魔物もいるし、その……女性を性的に襲う魔物もいるとか。後は、普通の現代の武器が効きにくいというのは、聞いたことがあります」

「ああ、不思議なことに銃よりある処置を施した剣の方が効果的だったりする」

「ある処置?」

「魔物の素材を使った武器だ。

 それから、銃の話をしたが、最近は弾に魔物の素材を使って効果も出てきている」

「魔物には魔物で?

 じゃあ、最初のインドダンジョンは大変だったろうに……」

「そうだな。 インドは全く初めてのことで、世界的に人員と大量の武器をつぎ込んで、物量で押し切った。

 ギリシャでは……、中佐によると研究しつつだったので、そこで魔物の素材を使ったいろいろ効果的な方法が見つかったということだろう」

 まあ、確かに研究しながら、その研究の成果をさらに確認しながらということになったのはギリシャダンジョンで、でも、思い返してみると、実際の戦闘については父から特に話を聞いていなかった。

 ハヤトは剣と言った。剣で戦う!?

 それは……、ずいぶんと……。

「近現代の武器が効果があまりないなら、剣とか槍とかの魔物の効果をつけた前時代的な武器で戦うということ?

 それが今のところ、一番効果的?」

 私の言葉にハヤトが微笑んだ。

「ああ、理解が早いね。

 そう、戦闘スタイル的には前時代に戻ったような。

 でも、そんな戦いの中で……」

「父が言ってました。『進化』ですか?」

「ああ。魔物が使う力を利用したり、再現したり。

 もちろん、地球上の現象や道具を利用しての再現だが……。

 その中で、何故か、魔物と同じように再現できる、自分の力として行使できる者が現れてきている」

 父が私も『進化した新人類』ではと言ったことを思い出した。

 戦いの中での進化、とは?

「武器としては遠隔攻撃できる方が有利ですよね。

 でも、銃という考え方は魔物にはなかったのでしょう? 

 こちらは魔物の素材を利用した武器が、魔物に効果的とわかって、いろいろ工夫して、成果が出ている段階……。

 まだ研究段階とはいえ、遠隔攻撃が可能な武器が量産できるようになれば、封じ込めもだいぶ楽になりますね。

 魔物の使う力……がよくわからないんですが……。

 あ、身体の再生を促す粘液を創り出す魔物のことは知っています。

 それを採取して研究して、地球の材料に置き換えて、保全治療や再生治療が格段に進歩したって」

「早瀬中佐はそちらの研究もしていたね。

 他に……、魔法というか。

 リアはファンタジー文学は読んだことがある?」

「ファンタジー?

 妖精とか魔法使いとか出てくる?

 人を痺れさせたり、眠らせたり、幻覚を見せたり、ああ、火の魔物、水の魔物、風の精とか?

 火をぶつけてきたり、あ、これは火炎放射器とかでいけるか。

 ダンジョンには本当にそういうものが出る?」

 私は顔を顰めた。 

 それだと……、どう戦うんだ?


読んで下さり、ありがとうございます。

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