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告白の言葉は「私を抱いていただけないでしょうか?」でした。  作者: 月迎 百
終章 決着をつけるべき過去とこれからの未来
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18 出産

どうぞよろしくお願いします。

出産の話が続いてます。苦手な方は細目かスルーでお願いします。

出産するまでなので少し長めになってます。

 ううっ、なんだろう、お腹が痛いのとなんか赤ちゃんが動いてるのとは違うような痛みで周囲の音とか聞こえなくなくなる、意識が持っていかれるような動けなくなる痛み。

「……大丈夫?」

 愛理さんがオロオロする。

 すぐ返事できない。

「……大丈夫。

 すぐに痛みは治まって、そうすると動けるから……」


 8時半過ぎに痛みが来て、我慢して落ちついてから、部屋を出た。

 カバンを愛理さんが持ってくれ、ハヤトが支えてくれる。

 もう出勤は一通り過ぎた時間帯だから、スムーズにエントランスに入ってきた車に乗って病院へ。

 井狩総班長が迎えてくれて、病室まで歩いて行った。

 産科ってないのよね。

 なので、病室に分娩代を入れて対応とか聞いた。

 病室のベッドを背もたれになるようにしてもらい、座っていることにする。

 痛い、息が止まるような。

 でも止めたら死んじゃうから、意識して呼吸して痛みを逃す。

 ハヤトと愛理さんが腰や背中を擦ってくれる。

 すると、痛みがふっとなくなって。

 これをくり返し……。だんだん間隔が短くなってる。


「まだまだじゃないかしら。

 夕方か、夜じゃない?」

 井狩総班長のその言葉に、ハヤトは一度第三師団へ行くことにする。そっちの方が病院に近いし。

 黒須ちゃんと山野井くんと藤堂さんとミースが来た。

 ミースが当番でこれから夕方までついてくれるって! 心強い!

「愛理さんも少し休んで!」

 私の言葉に黒須ちゃんと一緒に第三師団の宿舎で休ませてもらうことに。

 ハヤトも愛理さんもしっかりお昼ご飯食べてきてー。

 ほっとした。

 ひとりで黙ってくり返しの痛みを逃がし続ける。

 疲れた……。でも、だんだん慣れてきて、痛くないうちにトイレに行ったり、病院のお昼ごはんも少しだけ食べられた。

 

 間隔が狭くなり、痛みの質が変わって来た。

 お尻がなんか痛い。中から破裂しそう!? 

 その時はお尻にテニスボールを当てるといいらしいとミースが言って、お尻に当てて体重を掛けたら、ほんとだった。

 またそれをくり返す。

 ミースが井狩総班長を呼んできた。

 助産師の資格もお持ちだとか。

 もう3時を過ぎていた。

「大岡大尉を呼んで!

 急がなくてもいいけど、後、2~3時間ってとこかしら?」

 ミースが慌てて病室を出て行く。

「大丈夫だからね!

 もう少し!

 まだ力まないで、逃して!」

 井狩さんの言葉に私は大きく頷いた。


 ハヤトと愛理さんが4時には来てくれた。

 何と原さんと佐伯さんとロイまで一緒だった。

 第三師団の方にいたんだって。

 ミースはドクにも連絡してくれたみたいで、5時過ぎにはドクとモーゼも来たらしい。

 ってのは、もうその頃には私は分娩台に座るかどうするかってしてて。

 陣痛の痛みの逃し方が、痛いのを我慢するという感じから、力みたいのを我慢するみたいな感じに変わってきた。

 まだ、いきんでも無理な感じらしくて、我慢を続けるように言われる。

 ひーっ!!

 やっと分娩台に乗って、力んでいいと言われたら、なんか疲れてた。

 でも、力んでいいんだもんね!

「おへそを見るようにして、長く力んで!」と言われて。

 必死に波が来た時に力む。

  何かお腹の中で膜、風船みたいなものが割れた気がした。

「破水したわ。

 順調よ!」

 スーッと波が引いてしまい、力を抜く。

「次は諦めないで、長く!」

 諦めてるわけじゃないんだけどっ!

 うん、やってやる!!


 波が来た。

「うううううーーーーーん!!!!」

 はあってしちゃうと力が抜けちゃうから、浅く息をして力を入れ続けた。

「出て来たよっ!」

 その言葉に力み続けた。

「生まれた!」

「大丈夫だよ!」

 ミースが、あれ、ミース夕方までじゃなかったっけ? と思ったけど、ミースがハヤトを呼んできてくれた。

 私のはだけた胸の上に軽く拭いてもらっただけの赤ちゃんが乗せられた。

 私は必死に手で支えて「赤ちゃん、会えたっ!」と見ると、髪の毛が黒々としてて、ハヤト似!!

 ハヤトが頭の方に来て、私の手の上に手を重ねて支えてくれた。

「頑張ったね。リア、ありがとう。君もありがとう」

 空いてる方の手で赤ちゃんの頬を恐る恐るちょんちょんってした。


「おめでとう、男の子だよ!」

 井狩さんの声。

 あ、予想通りだった。


 それから、赤ちゃんはハヤトが抱いて小児科の方に行くとかで、出て行った。

 私は裂けたお股を縫うとか言われて「ちょっと、治療魔法を試させて!」とお願いして、そのまま自分に治療魔法を掛けてみた。

 見えないからね。

 なんか傷があったら、治るっていうイメージを懸命に考えて下半身に流した。

 井狩さんに見てもらったら、良くなってるって!

 縫わないで済んで良かった!!

 身体を綺麗に拭いてもらって新しい入院着に着替えて、ベットに座るとやっと時計を見る余裕ができた。

 もう8時半とか過ぎてて!

 夕食の時間は過ぎてて、私は愛理さんが置いてくれてたバナナやミカンを食べたよ。

 胃が蹴られないって、素敵。

 

読んで下さり、ありがとうございます。

後3話!

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