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告白の言葉は「私を抱いていただけないでしょうか?」でした。  作者: 月迎 百
終章 決着をつけるべき過去とこれからの未来
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11 無残な傷

どうぞよろしくお願いします。

「いやー! やめて!!」

 声が大きく聞こえて、はめ込みガラスの向こうから光が洩れる木のドアを勢い良く開けたら、そこはホールみたいなとこで、椅子やテーブルが寄せてあって少し広くなってた。向こうにカウンターがあり、後ろの棚にお酒の瓶が並んでいるのが見える。


 カウンターの中に女性がいて、カウンターの手前のテーブルに女性を押さえ付けている男性がふたり、近くに出されているテーブルがあり、椅子に男性がひとり座っていた。

 女性2人と男性3人、ざっと見回して他に人がいないか確認する。


 テーブルに押しつけられてる女性が「助けて!」と異世界語で言って、ロイと佐伯さんが助けに行ってくれた。

「なんなの! あんた達!

 ……アレク?」

 カウンターの中の薄い茶色の髪の女性が言った。

 声は美咲で……。

「……美咲!?」

 目の色も青く見える。コンタクトだろうか?

 つまり、私の外見をマネしている。

 私も髪が伸びて、今、ミディアムぐらい。

 美咲はロングヘアを私と同じくらいの薄い茶色に染めているというか、色を抜いている?

 日本にいた時は私を美咲に似せさせることで都合よく私のふりをし、今は私の外見をマネして、何をしているのか!?

 

「ロイ様!」

 助けた女性はロイを知っていた。やはり異世界人の女性だ。

 押さえつけていた男性のひとりがロイに凄んでくる。

 なんとなく「俺の女に何しやがる!」って感じだろうなと思った。

 佐伯さんが前に出ると、びびったのか、下がった。

 なんかまだ吠えてる。

 たぶん「ネリ」というのが名前みたいだから、「ネリは俺の女だ。なんとしようと俺達の自由なんだよ!」ってなところか?

 フランス語、わからん!

「彼女に何をしたの?

 彼女が助けてと言っているのだから、助けるわ。

 連れて行きます」

 私は美咲に言った。

 美咲が笑う。なんか、変な感じ、自分がもうひとりいるみたいな。

「ははっ、こんなところまで乗りこんで来て、あんたこそ、なんなのよ!

 ピエール? 

 はっ、ピエールと仲良くなったんだ。

 本当に男好きねー。

 そこの子はさ、ネリはそこのアランの奥さんよ。

 ちゃんと結婚してる。

 結婚して、うちの店に連れて来たってわけ。合法でしょ」

「結婚してるからって、何してもいいわけじゃない。

 保護します。

 何かあれば日本の防衛隊に!」

 あ、勝手にやばいか?

 でも、日本の異世界人のロイと私が保護するんなら、バックは日本の防衛隊だよな、うん。

 ピエールがネリの肩を抱こうとしたらネリが悲鳴を上げた。痛がってる悲鳴。

 私はピエールの手の下「ごめんね」と言って、シャツの襟を肩まで下げて(もう半分ぐらいはだけさせられてたんだけど)見た。

 痛々しい、何だこれ……、傷だけど、色が付けられてて……、入れ墨?

「うちの店の物っていう印よ!

 なのにその子、タトゥーがきれいに出なくてさ。

 でも、そのおかげで客がついて。

 そういう傷が、きれいな肌に無残な傷があるのがそそるんだって。

 だから、もう少し魅力的にしようとね。手伝ってたとこなの」

 美咲が面白そうに言った。

「……ふざけないで!

 異世界人はこちらでの傷が治りにくいし、地球の薬も効きづらい。

 こんなひどいことして、何やってるのよ!」

「あー、そうか!

 あんたも傷治りにくかったもんねー。

 外国人だけじゃなく、異世界人の血も混じってたってこと!?」


読んで下さり、ありがとうございます。


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